「東京カレンダーWEB」の1週間分のランキングから、人気記事ベスト5をご紹介!

“一週間ぶりに家に帰ってきた浮気夫から、まさかの告白”に“年上の既婚上司にハマった28歳女”から“7年ぶりに元カノと再会した34歳男”まで。さて、栄えあるベスト1は?



★第1位
「離婚したくない」一週間ぶりに家に帰ってきた夫から、まさかの告白。妻は…

「落ち着かないみたいだね。居心地悪い?」

L字型のソファーの角に座る崇に、コーヒーを渡しながらそう言うと、崇は唇をかんだ。その視線が気まずそうに落ち、京子は、自分の言葉がイヤミに聞こえてしまったのかもしれないと後悔した。

崇と向き合える位置に座り、小さく深呼吸をしてから言った。

「…なんで帰ってこなくなったの?」

ゆっくりと顔を上げた崇が、伏目がちに答える。

「離婚したくなくて」
「…どういうこと?」

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★第2位
妻子を大阪に残して、東京に単身赴任中の39歳男。ある夜、紹介された年下美女と意気投合してしまい…

― オフィスにいても仕方ない。残りは家でやるか。

くさくさした気持ちを払拭しようと、慎吾はパソコンを閉じる。クロークへ向かうと、フロアの人気はもうまばらで、残された数名もそそくさと帰り支度をしていた。

だれも慎吾に気を払うそぶりもない。認めざるを得ない。この状況は、東京だからでも世代間格差でもない。

チームメンバーや部下は、M&Aされた側の社員──。

地方から凱旋した新リーダーが、快く受け入れられるはずがなかったのだ。

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★第3位
年上の既婚上司にハマった28歳女。ある日、彼の腹黒い本性が発覚して絶望し…

「そう、私が声をかけたの。ほら、前に話した、この店によく一緒に来ていた同期」
「ああっ。はいはい」

女性が紗理奈の隣の席に腰をおろす。

「紹介するね。こちら、美月が日本橋支社に来る前まで一緒に働いていた深山法子さん」

寄せ書きにあった、正体不明の女性の名だ。美月は、一瞬ゾクッと背筋が寒くなる感覚をおぼえた。

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★第4位
「俺の大切な人」イケメン年下男からのまさかの言葉に、27歳女は動揺し…

横断歩道を挟み、大輝くんがこちらに渡るための信号が変わるのを待っていると、宝!と声がした。声の方を向かずとも、誰が来たのかわかって心底がっかりする。

「フロアに行ったら今日はもう帰ったって言われたから。良かった会えて」

走ってきた祥吾はそう言った。私は助けを求めるように、横断歩道の信号を見た。まだ赤。大輝くんはうつむき携帯を見ていて、私に話しかける祥吾に気がついていない。

― とりあえず、大輝くんと合流するまで無視。無視しかない。

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★第5位
7年ぶりに元カノと再会した34歳男。「一風変わったデート」に誘ったら、悲しい結末に…

「笑うなよ。僕、意外と今の部署が合ってるかもしれないんだから。香澄のその…ラベンダーグレージュのワンピース、すごく似合ってるよ」
「“ラベンダーグレージュ”って、男の人から初めて聞いたよ!さすがだね」

楽しそうに笑ってくれる香澄のおかげで、空気が和む。

「それと、優斗くん。ずっと気になってたんだけど…」

彼女は僕の背後にまわると、予想外の言葉を口にした。

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