頭皮がカチカチ、痛みを感じることも…どうケアする? 自宅でできる”セルフヘッドスパ”術
仕事でパソコンを用いて目を酷使したり、寝ているときの歯の食いしばりが続いたりすると、知らないうちに頭皮がカチカチになっていることがあります。頭皮のコリが原因で、疲れがひどく出たり、フェイスラインやほうれい線がたるんだり、髪質が変化したりなど、様々な不調にもつながるため、普段からのケアが必要です。頭皮のコリをチェックする方法、おうちでのケアの仕方をヘッドコンシェルジュのnamiさんに聞きました。
【ヘッドスパの手順】頭皮のコリや食いしばりに効くツボも…namiさんが解説
■頭皮の硬さ、コリ、むくみ…どうチェックする?
頭皮を触ることで、どの程度の疲れが出ているか、むくみがあるかが分かってきます。健康な頭皮は、柔軟に動かすことができますが、もっともひどい時は「まったく動かなくなる」といいます。お風呂で髪を洗うとき、寝る前に髪を整えるときなど、頭皮の状態を確かめる習慣をつけるとよいでしょう。
「頭皮の硬さ」セルフチェックの方法
(1)指の腹で頭皮をつかむ
(2)つかんだ状態で、円を描くように頭皮を動かしてみる
(3)頭皮と指が一緒に動いているか確認する
「指の腹で頭皮をしっかり触ってみてください。動かしづらい感覚があったり、痛みを感じた場合は、頭皮が硬くなっています。コリがひどい場合、筋肉と皮膚がこびりついて頭皮が一切動かないという人も。側頭部は動くけど、上部は動かないなど部分的にコリがある人もいます。むくんでいるかどうかも、頭皮を触るとわかります。指で垂直に押したとき、頭皮に“柔らかさ”を感じる場合です。指が入り込んでいく感じがあれば、むくみもあると考えられます」(ヘッドコンシェルジュ namiさん)
頭皮のコリを改善するブラシ、マッサージ器など様々なアイテムが出ています。お気に入りのアイテムで頭皮をケアしましょう。もしそういったアイテムを持っていない場合でも、「シャンプー時に頭皮マッサージの動きを取り入れるだけでも違ってきます。頭皮と筋肉が癒着している状態を回避しやすいかと思います」とnamiさん。
■「自宅でできるヘッドスパ」の方法
お風呂タイムにシャンプーする流れで行うセルフヘッドスパの方法があります。指の力とシャワーの水圧を利用して行います。
(1)洗う前の乾いた髪にクシを通します。ブラッシングすることで、スタイリング剤やほこりなどの汚れをかき出します。
(2)シャワーを頭皮全体にあてて、さらに汚れを落としていきます。40℃前後のお湯で3分ぐらい、しっかりとあててあげます。
「シャワーのお湯の強さや細かさなど、モードが切り替えられる場合はぜひ利用しましょう。頭皮の毛穴洗浄やケアを手だけで行うには限界があるため、ナノバブル機能付きのシャワーヘッドや水流のモードが選べるシャワーヘッドを使用するのがよいです。最初は水流をアップさせた状態で汚れを洗浄。スタイリング剤やオイル等がとれて髪の重さを感じなくなってきたら、細かいナノバブルミストが出るモードに切り替え、頭皮のケアをしていくと良いでしょう」
(3)シャンプーを泡立て、頭全体になじませていきます。頭の筋肉のなかに入り込むようなイメージで、指の腹を動かしていきます。シャワーをあてた時間と同じ3分程度、続けていきましょう。
「頭全体に触れてみて、特にゴリゴリとした部分があれば、そちらを中心的に円を描くような指の動きでマッサージしていきます。特にコリが貯まりやすいのは、耳の上です。大きい血管が多いので、こすりながら、さらにその中をほぐしていくイメージです。
意外と時間をかけて洗えていない人が多いです。3分のなかで、頭皮だけではなく髪の毛も洗ってあげます。毛先の汚れもしっかり取って、シャンプーの栄養を髪全体に行き渡らせましょう。シャンプー中、様々なツールを使われる方もいるかと思いますが、毛穴汚れをかき出すのによいのは柔らかいピンの”シャンプー専用ブラシ”です」
(4)シャンプーをすすいでいきます。水流モードを変えられる場合は、水圧が少し強いモードにして頭皮の汚れを落とします。
(5)トリートメントを行います。
「頭皮用の保湿トリートメントもあるので、頭皮と毛先でそれぞれ異なるトリートメントを塗布するというケアもおすすめです」
(6)トリートメントを待つ時間に、生え際のマッサージをします。おでこの生え際に沿って、てっぺんから耳のあたりまで、クルクルと手を動かします。
「生え際は、特に老廃物が貯まってしまいがちです。抜け毛で悩んでいる人もいると思います。動かさないと流れていかないので、続けられる回数、クルクルしてあげてください。ブラシやツールをお持ちの方は、それを用いてケアしてあげるのもよいと思います」
■トリートメント後も、重要なケアが…
(7)トリートメントを流します。
「週1のケアとしておすすめなのは、シャワーの最後に、さらに細かい気泡(ナノバブル)が出るモードで流してあげることです。トリートメントをある程度流し終えたら、シャワーのモードを切り替えます。むくみが気になる方は、生え際から後頭部にむかってシャワーをあててあげます。モヤモヤしている、考え事がある、ストレスを感じているというときは、高水圧のモードに切り替えて流してあげると結構気持ちよく、スッキリします」
お風呂からあがったら、身体や顔の保湿をするルーティンの人が多いと思いますが「頭皮の保湿も大事」とnamiさん。
「顔よりも、身体よりも、頭皮のほうが遥かに乾燥しやすいです。赤みが出たり、痒みが出たりする原因は、乾燥にあります。頭皮用の化粧水も出ていますし、顔や身体に使っている化粧水でも大丈夫です。保湿ケアまでしっかり行うことをおすすめします」
PROFILE/nami
ヘッドスパ専門のサロンhead CONCIERGE『ヘッドコンシェルジュ』の統括マネージャー。「睡眠の質を上げる」「コリをほぐす」をコンセプトに、ゆったりとした動きでコリをとらえ、引き上げるヘッドスパマッサージを提供している。
■頭皮の硬さ、コリ、むくみ…どうチェックする?
頭皮を触ることで、どの程度の疲れが出ているか、むくみがあるかが分かってきます。健康な頭皮は、柔軟に動かすことができますが、もっともひどい時は「まったく動かなくなる」といいます。お風呂で髪を洗うとき、寝る前に髪を整えるときなど、頭皮の状態を確かめる習慣をつけるとよいでしょう。
「頭皮の硬さ」セルフチェックの方法
(1)指の腹で頭皮をつかむ
(2)つかんだ状態で、円を描くように頭皮を動かしてみる
(3)頭皮と指が一緒に動いているか確認する
「指の腹で頭皮をしっかり触ってみてください。動かしづらい感覚があったり、痛みを感じた場合は、頭皮が硬くなっています。コリがひどい場合、筋肉と皮膚がこびりついて頭皮が一切動かないという人も。側頭部は動くけど、上部は動かないなど部分的にコリがある人もいます。むくんでいるかどうかも、頭皮を触るとわかります。指で垂直に押したとき、頭皮に“柔らかさ”を感じる場合です。指が入り込んでいく感じがあれば、むくみもあると考えられます」(ヘッドコンシェルジュ namiさん)
頭皮のコリを改善するブラシ、マッサージ器など様々なアイテムが出ています。お気に入りのアイテムで頭皮をケアしましょう。もしそういったアイテムを持っていない場合でも、「シャンプー時に頭皮マッサージの動きを取り入れるだけでも違ってきます。頭皮と筋肉が癒着している状態を回避しやすいかと思います」とnamiさん。
■「自宅でできるヘッドスパ」の方法
お風呂タイムにシャンプーする流れで行うセルフヘッドスパの方法があります。指の力とシャワーの水圧を利用して行います。
(1)洗う前の乾いた髪にクシを通します。ブラッシングすることで、スタイリング剤やほこりなどの汚れをかき出します。
(2)シャワーを頭皮全体にあてて、さらに汚れを落としていきます。40℃前後のお湯で3分ぐらい、しっかりとあててあげます。
「シャワーのお湯の強さや細かさなど、モードが切り替えられる場合はぜひ利用しましょう。頭皮の毛穴洗浄やケアを手だけで行うには限界があるため、ナノバブル機能付きのシャワーヘッドや水流のモードが選べるシャワーヘッドを使用するのがよいです。最初は水流をアップさせた状態で汚れを洗浄。スタイリング剤やオイル等がとれて髪の重さを感じなくなってきたら、細かいナノバブルミストが出るモードに切り替え、頭皮のケアをしていくと良いでしょう」
(3)シャンプーを泡立て、頭全体になじませていきます。頭の筋肉のなかに入り込むようなイメージで、指の腹を動かしていきます。シャワーをあてた時間と同じ3分程度、続けていきましょう。
「頭全体に触れてみて、特にゴリゴリとした部分があれば、そちらを中心的に円を描くような指の動きでマッサージしていきます。特にコリが貯まりやすいのは、耳の上です。大きい血管が多いので、こすりながら、さらにその中をほぐしていくイメージです。
意外と時間をかけて洗えていない人が多いです。3分のなかで、頭皮だけではなく髪の毛も洗ってあげます。毛先の汚れもしっかり取って、シャンプーの栄養を髪全体に行き渡らせましょう。シャンプー中、様々なツールを使われる方もいるかと思いますが、毛穴汚れをかき出すのによいのは柔らかいピンの”シャンプー専用ブラシ”です」
(4)シャンプーをすすいでいきます。水流モードを変えられる場合は、水圧が少し強いモードにして頭皮の汚れを落とします。
(5)トリートメントを行います。
「頭皮用の保湿トリートメントもあるので、頭皮と毛先でそれぞれ異なるトリートメントを塗布するというケアもおすすめです」
(6)トリートメントを待つ時間に、生え際のマッサージをします。おでこの生え際に沿って、てっぺんから耳のあたりまで、クルクルと手を動かします。
「生え際は、特に老廃物が貯まってしまいがちです。抜け毛で悩んでいる人もいると思います。動かさないと流れていかないので、続けられる回数、クルクルしてあげてください。ブラシやツールをお持ちの方は、それを用いてケアしてあげるのもよいと思います」
■トリートメント後も、重要なケアが…
(7)トリートメントを流します。
「週1のケアとしておすすめなのは、シャワーの最後に、さらに細かい気泡(ナノバブル)が出るモードで流してあげることです。トリートメントをある程度流し終えたら、シャワーのモードを切り替えます。むくみが気になる方は、生え際から後頭部にむかってシャワーをあててあげます。モヤモヤしている、考え事がある、ストレスを感じているというときは、高水圧のモードに切り替えて流してあげると結構気持ちよく、スッキリします」
お風呂からあがったら、身体や顔の保湿をするルーティンの人が多いと思いますが「頭皮の保湿も大事」とnamiさん。
「顔よりも、身体よりも、頭皮のほうが遥かに乾燥しやすいです。赤みが出たり、痒みが出たりする原因は、乾燥にあります。頭皮用の化粧水も出ていますし、顔や身体に使っている化粧水でも大丈夫です。保湿ケアまでしっかり行うことをおすすめします」
PROFILE/nami
ヘッドスパ専門のサロンhead CONCIERGE『ヘッドコンシェルジュ』の統括マネージャー。「睡眠の質を上げる」「コリをほぐす」をコンセプトに、ゆったりとした動きでコリをとらえ、引き上げるヘッドスパマッサージを提供している。