「グループの中間管理職なんです(笑)」日向坂46・影山優佳の葛藤
初のスタジアムライブなど、勢いに乗る日向坂46。その中で、クイズ番組をはじめ、W杯での活躍など、グループ外の仕事でも爪痕を残し続ける、影山優佳さん。
そんな彼女は、2023年2月にグループの卒業を発表し、アイドルとしての活動は残りわずかだ。
21歳にして人生の岐路に立つ、その心境はいかに。目黒を代表する名ビストロで胸の内を聞いた。
そんな影山さんのインタビューを、今日と13日(土)の2回に渡ってお届けします!
■影山さんが抱えたアイドルとしての葛藤と、卒業後の未来について
「食事は思い出とセット。だから、大切な人との食の時間はかけがえのないもの」
春の高揚感に包まれた3月の目黒。フラワープリントのワンピースを纏った影山優佳さんが現れると、やわらかな春風が通り抜けた。
パリのビストロのようなオーセンティックな店内で、最初は緊張していたようだが、ご馳走を前に最高の笑顔を見せてくれた。
「私、外食とか完全に誘う側なんです。“メンバーと食事に行く人ランキング”があったら、1位だと思います。断られても誘うんですよ。4回でも5回でもめげません。
人の話を聞くのが好きだし、落ち込んでるメンバーがいたらすぐに声をかけちゃいます。グループの中間管理職なんです(笑)」
グループを卒業し、新たな世界に向かう影山優佳。21歳の岐路を迎えて
「東京出身ですが下町育ちの私には、目黒は“お洒落な街”。敷居が高い気がして、実はほとんど来たことがないんです」と影山さん。この日は、3月に撮影を行った写真集のスタッフが勢ぞろい。「“影山JAPAN”のプチ打ち上げ、な気分です」とにっこり
人一倍グループ愛があった影山さんが卒業を発表したのは、今年の2月。幼い頃から耳の感覚が鋭く、次第にライブでの苦しさを感じるように。
アイドルなのに……大好きなライブができない。そんな葛藤の末だった。
「このままだと自分のすごく好きなもの、大好きであり続けたいものを嫌いと思う日が来るんじゃないか……と。それは絶対に避けたかった。そんな思いもあります」
世間にその名を知らしめたW杯にせよ、クイズ番組にせよ、“好き”から始まったこと。
一方で、期待に応えようと頑張り過ぎてしまう部分もある。
「分からないものとか、初めてのことってすごく緊張します。元々、器用なタイプではなくて。
結果を残すために邁進しまくって、でも家で泣いてるような子で(笑)。翌朝メイクさんにむくみを取ってもらうことも多々あります」
「明日が分からない人生の方が何倍も楽しいって信じています」
グループのために、と駆け抜けた7年間。これからは自分のために頑張る日々になる。卒業後は不安もあるが、楽しみでもある、とも。
「先のことは分からない方が楽しいって、今でもやっぱり思います。卒業後は、今まで行けなかった場所や会えなかった人もたくさんいるので、それが叶うのは楽しみです。
この先の未来も無限。だからどんな可能性もあるって信じています」
さらなる未開の地へと影山さんは進む。目的地は未定だし、見えていなくていい。
人生の冒険者は、今一番ワクワクしているに違いない。
【後編】 5/13に公開!
■影山優佳さんも唸った、目黒の名ビストロの魅力
■プロフィール
影山優佳 2001年生まれ、東京都出身。2016年、日向坂46の前身である、けやき坂46オーディションに合格。2023年2月、9thシングルでの活動をもって日向坂46からの卒業を発表。5月9日には自身初となる写真集を発売。
■衣装
ワンピース 81,400円〈コルコバード〉、バッグ 35,200円〈ダブルスタンダードクロージング/ともにフィルム TEL:03-5413-4141〉、その他スタイリスト私物
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東京カレンダー最新号では、影山優佳さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、15歳の影山さんがアイドルを志したきっかけとは?
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