数十年前であれば、40代の女性が独身だと「何であの人は結婚していないの?」と不思議に思われた場合もあったでしょう。ところが、2022年現在において、40代で独身かつ婚活をしている女性は、数えきれないほど多くなりました。

しかし、40代での婚活をスムーズに進めるためには、いくつかの心構えが必要です。ここでは、40代女性の婚活で押さえておくべきポイントについて解説します。

40代の婚活を成功させるコツは自分の中にある

ときには、「40代の婚活は崖っぷち」「結婚したいなら妥協すべき」と言われることがあるかもしれませんが、その言葉を鵜呑みにし過ぎないようにしましょう。

なぜなら、2019年時点で1度も結婚したことのない40代の女性は、40代前半で約19%、40代後半で約15%もいます。つまり、約5人に1人は結婚していないという計算になるのです。そのため、40代の独身はめずらしいことではありません。

結婚したいという気持ちがあるなら、年齢ばかりを悲観しないことが大切です。結婚は若者がするものだという意識があるかもしれませんが、結婚自体は何歳になってもできます。ただ、年を重ねても外見と内面が魅力的な人の方が婚活の成果が出やすいので、その努力は忘れないようにしましょう。

参考:40代の未婚率はどの程度?結婚するための対策は?


20代、30代の婚活との違いとは?

結婚に年齢制限がないのは、確かな事実です。しかし、40代の婚活には20代や30代とは違ういくつかの要素や条件があります。それらが多くなるため、20代や30代の婚活と比べると、苦戦する場合もあるでしょう。

ただし、きちんと40代の婚活の心構えを理解しておくことによって、納得した結婚が可能です。20代と30代の婚活と40代の婚活の違いを、チェックしてみましょう。


1.自分の行動範囲外での出会いも視野に入れる

40代になると、同僚やかねてからの友人も既婚者の割合が多くなります。そのため、自分が属している会社や仲間のコミュニティーには、ふさわしい人がいないという状況に身を置いている場合も少なくないでしょう。

しかし、そういう環境に居続けることは非常にもったいないと言えます。自分の行動範囲内に良い人がいないのなら、勇気を持って自分のテリトリー外に出てみることをおすすめします。

例えば、婚活アプリなどを利用してみたり、趣味や習い事を始めてみたりするのも効果的です。自分の行動範囲は、思った以上に狭いもの。少し視野を広げるだけで、思ってもいない大きな世界が開けることもあります。


2.お互いのライフスタイルをすり合わせる

20代や30代の婚活は、容姿や経済力、センスの良さなどの条件で相手を選びがちです。しかし、40代でそればかり重視していると、結婚してもこんなはずじゃなかったと思ってしまうこともあります。

40代は社会に出てある程度の年数も経ち、自分のライフスタイルも確立された年代です。今まで積み重ねてきたことを崩すのは、なかなか難しい場合もあるでしょう。

そのため、40代の婚活では、自分とライフスタイルが似ている人を選ぶ方が上手く行きます。つまり、外から見れば分かるものよりも、内面がどうであるかを知る方が大切なのです。

具体的には、自分が早起きタイプなら同じような相手を見つけた方が日々過ごしやすくなります。また、散財するよりも堅実な生活が好きなら、そのような意識を持つ人を探した方がストレスも少なくてすみますよ。


3.子どもの有無や介護問題もオープンに話し合う

40代の婚活がときに辛く評価されるのは、子どもを持つかどうかという問題があるからだと言えるでしょう。40代は20代や30代より、生物学的には妊娠の可能性が低くなるとされています。

そして、相手も子どもがほしいという場合が多いですから、そこで結婚相手候補から外れてしまうというケースも。

悲しいことに、子どもを持てるかどうかのタイムリミットはどうしてもついてまわります。しかし、子どもが産めたからと言って必ずしも幸せになるとは限りません。

そのため、子どもが持てないときは2人で生きて行くのか、不妊治療を考えるのか、養子を迎えて育てるのかなど、子どもに関する問題にきちんと向き合うことが重要です。

また、40代で結婚すると、お互いの親の介護問題が早いうちにやってくるかもしれません。もしそうなったときはどうするのか、きちんと協力し合っていけるのかなどについてもシミレーションしておきましょう。

若いうちの結婚なら勢いで何とかなる場合もありますが、40代という大人な年齢での結婚には、冷静さを併せ持つことが大きなカギとなると言えます。