「TOKYO CURRY QUARTET」

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東京駅の「八重洲地下街」(通称:ヤエチカ)に、「TOKYO CURRY QUARTET」(トウキョウ カレー カルテット)が、2022年2月2日にオープンし、東京駅周辺で働くオフィスワーカーをはじめ、観光客など多くのカレー好きが訪れています。

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そんな「TOKYO CURRY QUARTET」に出店する4店舗の、イチオシのメニューを実食レポート!

東京駅のヤエチカにカレーの人気店が集結した「TOKYO CURRY QUARTET」

日本人になじみ深いカレーは、明治初期から令和まで様々な形に進化し、多くの人に食されてきました。

今回紹介する「TOKYO CURRY QUARTET」には、個性豊かなカレー店4店舗集結し、さまざまなスタイルでカレーを味わうことができます。

「ラーメン」などが集結したグルメスポットは全国各所にありますが、人気カレー店を揃えたグルメスポットは珍しいですよね。

「TOKYO CURRY QUARTET」は、東京駅から徒歩1分の八重洲地下街『ヤエチカ』にあり、界隈で働く人はもちろん、多くの観光客も訪れるスポットとなっています。

店内で味わうのはもちろん、テイクアウトできる店舗もあり、お家でも人気カレー店のメニューが味わえます。

北海道の人気スープカレー「奥芝商店」

「奥芝商店」は北海道を代表するスープカレー店の1つで、東京23区初出店(八王子に2店舗あり)。

私が同店を知ったのはカレーパンの方が先。

北海道へ行ったら食べたいカレーの1つでしたが、まさか東京駅で食べられるとは!

同店のイチオシメニューは「宗谷黒牛100%おくしバーグカレー」(1,980円)。

毎朝約2,000匹の甘海老の頭で出汁をとった元祖「海老出汁スープ」は、創業者の奥芝洋介さんが幼い頃、母親が作ってくれた甘海老の頭から出汁をとった、お吸い物の味がルーツだそう。

スープを飲んで納得。甘海老の濃厚な味わいと、スパイスの風味があいまって、まろやかで優しいスープが口に広がります。

とにかく具だくさん!そして、北海道でもトップクラスの品質「宗谷黒牛」を100%使用したハンバーグがどーーーーーん!!!

濃厚な赤身とたんぱくな脂肪のバランスが絶妙なハンバーグはフワフワ。

食べ盛りでやんちゃな子供の為に、大きなハンバーグと野菜をたっぷり入れて作った「北海道の母の味」を勝手に妄想。

具材それぞれの食感も楽しめるのですが、さらにレモンやふりかけを使って味変もできます。

1つのカレーでいろんな味わい方が楽しめ、まるでカレー界の「おもちゃ箱」のよう。

「宗谷黒牛100%おくしバーグカレー」は、ワンパクな子どもから大人まで楽しめるスープカレーでした。

カレーパングランプリ キーマカレーパン部門で、3年連続金賞を受賞した「海老キーマカレーパン」をはじめとした、色とりどりのカレーパン「小麦のかたまり」も店頭で販売。

【小麦のかたまり】(各350円)

・ごろっと道産じゃがいものホワイトカレーパン

・ とろとろ濃厚黒ビーフカレーパン

・ 千歳ベーコンとホウレン草のカレーパン

・ 奥芝商店特製海老キーマカレーパン

・ するめいかとほたての辛口カレーパン

・北海道バターのマイルドチキンカレーパン

カレーは現時点ではテイクアウトできませんが、お土産用のチルド商品などもアリ。

バリエーション豊富なカレーパンもお土産に最適です。

ミシュランガイド掲載店の「コロンビア8」

合言葉は「右手にスプーン 左手にししとう」。

沢田研二の「サムライ」を彷彿させるような合言葉に、さっそくワクワク。

グレージュな内装がオシャレな店内は、女性客も入りやすい雰囲気。

ミシュランガイドに掲載されたという、同店のいちおしメニュー「キーマカレー」(1,000円)をオーダーしました。

キーマカレーと同時に運ばれてきたのは水と「グレープフルーツジュース」。

この「グレープフルーツジュース」は、同店のキーマカレーを最後まで美味しく食べるためのエッセンス的なドリンク。

まずは「片手にししとう」を摘まんでパクリ。ししとうの苦みを味わいます。

そして、スパイスたっぷりのルウを味わいます。

サラサラなルウが特徴のキーマカレーは、一口食べるとエキゾチックな風味が口中に広がります。

30種類ものスパイスを使用したカレーの中で、ずば抜けて香っているのは「カルダモン」。

爽やかな風味が食欲を増進させてくれます。

そして、いんげんやナッツ、ししとうの下に添えられた甘酢漬けの玉ねぎの歯ごたえが小気味良く、パクパクと食べすすみます。

おっとっと、片手にししとうを持っていることをすっかり忘れてた! そのくらい夢中で食べてしまいそう(汗)

途中でグレープフルーツジュースをゴクリ。

さっきまでカレーの風味で満たされていた口の中が、グレープフルーツの酸味でスッキリ爽やかに!

もう一度、ししとうをかじっては食べ……ししとうをかじるペースが正解なのかわからないですが、チビチビかじって愉しみました。

初めて食べるタイプのキーマカレーでしたが、ヤミツキになりそう!

ちょっぴり変わったカレーを味わってみたい人は、「コロンビア8」がお勧め。テイクアウトも可。

次回来るときは「ヌードルライス」も食べてみたいーーー!!

人気インドカレー店の「シターラ ダイナー」

2004年に、青山骨董通りにオープンしたインド料理店の「シターラ ダイナー」。

体にやさしい本物のインド料理をコンセプトに、インドのアーユルヴェーダの医食同源の考えを基本としたメニューが味わえるお店です。

スタッフの方は、日本語が上手なのでお勧めや人気メニューも親切に教えてくれます。

今回は、お店の人気メニュー「ダブルカレーセット」(1,200円)をオーダー。

好きなカレーをメニューの中から2種類選べます。

同店で人気のカレーは、「バターチキン」と「ほうれん草チーズ」。

どちらも、インドカレー店では定番中の定番。

そして、選んだカレー以外に「豆のカレー」 (Sサイズ)がついてきます。

その他、ポリアル(野菜いため)と2種のアチャール、ライスまたはナンが選べます。

更に、ライスはバスマチライスか、日本米が選べる他、ナンはローティに無料で変えられます。

プラス100円で、バターナンやクルチャにグレードアップも可能。今回は、シンプルにナンをオーダーしました。

「バターチキン」は、濃厚なバター風味とトマトの酸味が絶妙なバランスのカレーの中に、タンドールで焼かれた香ばしいチキン入り。

「ほうれん草チーズ」のチーズは、インドのパニールというチーズをゴロッと2つトッピング。

パニールはカレーの温度で柔らかくなりつつも歯ごたえがあり、普通のチーズよりもアッサリしていて、ほうれん草のカレーともよく合う。

「豆カレー」は、レンズ豆の粒つぶ食感とクミンがマッチした優しい味わいのカレー

付け合せのアチャールやポリアルも歯ごたえがあって、濃厚なカレーとの合間の良い箸休めになります。

今回実食したカレーは、全てスパイスの刺激は少なく、栄養のバランスも良いので、子どもやお年寄りにも最適。

テイクアウトメニューも充実していているので、お土産や職場でのランチにピッタリ。

カレーの他にも、タンドール窯で焼かれた「カバブ」料理やサモサなど、ビールと一緒に味わえるお得なセットもアリ。

仕事帰りのチョイ飲みスポットとしてもお勧めです。

カツカレーの発祥の地「銀座スイス」

「銀座スイス」は、創業は1947年、2022年には75周年を迎える老舗の洋食店のカレー専門店です。

同店は宮内庁御用達「宝亭」の総料理長だった、岡田進之助氏によって創業。

“カルカッタ風”のカレーソースが自慢なのですが、“カルカッタ風”とは、創業当時「帝国ホテル」でも使用していた名前とのこと。

小麦粉を使わないでとろ味を出し、すりおろした野菜を煮込んだカレーのことを指すそう。

現在、「帝国ホテル」では“カルカッタ風”という言葉は使用していませんが、同店はそのまま残しているのだとか。

昔ながらの製法にこだわったルウは、辛さの奥にやわらかな甘みを感じ、その味わい深さが銀座の街で人気となりました。

そして、そんなカレーを愛食していた客の1人である、元巨人軍の選手千葉茂氏が「カレーライスにカツレツをのせてくれ!」と言ったことから「カツカレー」が誕生。

現在は『元祖カツカレーの店』として、今も昔も変わらないオリジナルカレーを提供しています。

そんな同店では、もちろん「元祖 カツカレー」がイチオシのメニュー。

香りもビジュアルも垂涎もの。カツはポークとビーフが選べますが、やっぱりここはポークで!!

ポークカツは、厚すぎず薄すぎず、ほどよい厚み。揚げたてでピン!とした衣が、スプーンに触れただけで、サクサクの食感が伝わってくる。

濃厚なカレールウが付いた部分もサクサク!老舗洋食の店ならではのレトロな雰囲気と、昔ながらの味が楽しめました!

同店は、「ポークカツ・カレーサンド」(1,300円)や「ビーフカツ・カレーサンド」(1,500円)などの「カツサンド」も人気メニュー。

揚げたてのカツに、カレーをたっぷりと絡ませたサンドは、店内ではもちろん、お土産などテイクアウトにお勧め。

ヤエチカ店限定(1日20食・テイクアウト限定)の「ポーク&ビーフカツ・カレーサンド」(1,400円)も見逃せません!

まとめ

「TOKYO CURRY QUARTET」の4店舗全て実食レポートしましたが、どこのお店に行こうか迷ってこの記事を読んだ人は、さらに悩んでしまったのではないでしょうか?

レポートした本人も、次回どこに行こうか迷うくらいどこも秀逸。

店舗同士で似たようなメニューや味もなく、どこを選んでも間違いなく美味しいです。東京でカレーが食べたくなったら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね☆