「ささくれ」ってどうしたらいいの? 7つの“ハンドトラブル”をプロが解決!

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生活習慣や季節変化が原因で、何かと絶えないハンドトラブル。手元は目にする機会も多いため、ケアするだけで気分もアップ! anan読者が抱えるお悩みに銀座ケイスキンクリニック院長・慶田朋子さん、育爪スタイリスト・嶋田美津惠さん、目白鍼灸院院長・柳本真弓さんが答えます!

ハンド賢者が悩みを解決! ハンドトラブルQ&A

Q.日々の除菌による、手荒れを軽減させたい!

A.保湿剤入りジェルを、正しいタイミングで使おう。「アルコール除菌をすると少なからず乾燥し、肌荒れの原因になるため、脱水作用を軽減できる保湿剤入りジェルがおすすめ。また石けんを使った手洗い後のアルコール除菌は、水分が過度に奪われることに。基本的にはどちらか一方を丁寧に行って」(慶田さん)

Q.ひんやり冷たい指先を瞬時に温めるには?

A.指の付け根をグリグリ刺激して滞りがちな血流をスムーズに。「手にはたくさんの血管が集まっていますが、指先が冷えてしまうのは血流が滞っている証拠。特に関節は血流が滞りがちなので、指の付け根を反対の親指と人さし指で捻るように刺激したり、揉みほぐしたりすることで、じんわり温かくなってきます」(柳本さん)

Q.頑固な爪の縦ジワを消すには?

A.縦ジワは乾燥が原因。オイルでこまめに保湿しよう!「爪の縦ジワは老化や栄養不足が原因と思い込んでいる人も多いですが、実は乾燥によるもの。オイルで1日最低5回以上保湿することで目立たなくなります。30代の人であれば、爪が生え変わるだいたい6か月で劇的に改善するはず」(嶋田さん)

Q.ささくれができた時の対処法は?

A.眉用ハサミで根元からカットし、オイルで潤いのベールをON。「皮膚を傷つけないよう、引っ張らずに眉用ハサミで根元からカットを。そこにオイルを塗布すると、直接空気に触れないので痛みもなくなります。ささくれは乾燥と摩擦が原因なので、普段から保湿、家事の際は手袋を装着することで予防できます」(嶋田さん)

Q.手汗がびっしょり。少しでもかきにくくするには?

A.深呼吸をしてリラックスしましょう。「緊張時の発汗の場合、リラックスするしかありません。遠くで揺れているロウソクの炎を吹き消すようなイメージで、細く長く吐くことを意識して深呼吸をしましょう。緊張を自覚しつつ呼吸に集中し、簡単な作業をすることで治ってくるはずです」(慶田さん)

Q.そろそろエイジングケアを始めたいんですが…。

A.日焼け止めはマスト! 寝る時の手袋も味方に。「肌の老化原因の約8割は光老化なので、手にも日焼け止めは必須です。紫外線だけでなく、近赤外線なども防ぐものがおすすめ。そのうえで、夜はハンドクリームでしっかりと保湿を。上から綿の手袋をして寝れば、摩擦などの刺激からも保護できます」(慶田さん)

Q.夕方になるとむくむ…。即効ケアを知りたい。

A.腋の下のリンパを刺激して手先に溜まった水分を排出!「むくみの原因はリンパの流れが滞り、余分な水分が溜まってしまうこと。まずは手を高く上げ、反対の指で円を描くように腋の下を刺激し、リンパの詰まりを和らげます。その後、手先から腋に向かって、さすりながら余分な水分を流していきましょう」(柳本さん)

慶田朋子さん 銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)などがある。

柳本真弓さん 目白鍼灸院院長。カルチャーセンター等で講師も務める。著書は『「手」をもむ、触る、押すだけで、たちまち健康になる!』(小社刊)。

嶋田美津惠さん 育爪スタイリスト。育爪サロン『ラメリック』代表。著書は『育爪のススメ』(小社刊)、『女は爪で美人になる』(SBクリエイティブ)。

※『anan』2020年10月7日号より。イラスト・momokoharada 取材、文・菅野綾子

(by anan編集部)