春は、越前ガニと名古屋コーチンの鶏白湯つけ麺(980円)。ベースの魚介は季節ごとに替わる/(C)KADOKAWA 撮影/ふるさとあやの

写真拡大

全国のつけ麺の名店がそろった「つけ麺Walker」(発売中)の目玉企画「プレミアム限定麺」。「つけ麺Walker」読者のために、共通テーマの「地元食材」を使い各店がこれまで作ったことのない至極の一杯を完成させる。

【写真を見る】スープのベースには、名古屋コーチンのガラを贅沢に使用

■【2020年4・6・8・10・12月、21年2月の第1水曜日に実施】旬の魚介が香る季節替わりのつけ麺

食べられるのは2020年4・6・8・10・12月、21年2月の第1水曜日。1日40杯限定。実施日の変更や季節替わりの内容については、Twitter(@maruwa_tukemen)をチェック!

「つけ麺 丸和」の真骨頂といえば、毎朝4時から仕込む自家製麺。今回、限定麺のために考案されたのは、きしめんをイメージしたという平打ち麺だ。店主の久留宮義和さんによると、全国のつけ麺店が集結する本誌「つけ麺Walker」の中で、いかに名古屋らしさを打ち出すかを考えた時、最初に浮かんだのが名古屋名物のきしめんだったとか。これまで使っていた北海道産小麦「春よ恋」に、愛知県産の新種の小麦粉を配合。隣接する祖業の米屋で小麦粉などの粉類も扱っていることから、仕入れルートの強みを生かし、様々な地元産小麦を取り寄せた。銘柄やブレンド具合を変えるなど、試行錯誤を繰り返した末にたどりついた渾身の麺は、もっちり食感で食べ応えがありながらも、歯切れのよい独特の平打ち麺に仕上がっている。限定麺用に麺から仕込むため、提供できる日は2か月に1回と貴重な機会になるのも納得だ。

スープのベースは、名古屋コーチンのガラと三河鶏の丸鶏からとる鶏白湯。そこに旬の魚介を合わせる。第1弾となる4月は越前がにを使用。秋にはサンマなど、季節の香りを感じられる一杯が登場するので、何度でも足を運びたくなる。

地元産にこだわった一杯の仕上げは、愛知県産ポークを使ったチャーシューをトッピング。麺、スープ、トッピングに至るまで、ご当地食材のポテンシャルを最大限に引き出した名古屋ならではのつけ麺は、この一杯を目的に名古屋を訪れる価値を十分に感じさせる完成度の高さだ。

雑誌を持参した人だけのスペシャル特典には、チャーシュー、味玉、メンマのトッピング全部のせの大盤振る舞い!

※スペシャルトッピングを受ける人は、スタッフに食券を出す時に必ず「つけ麺Walker」を提示し、スペシャルトッピング希望と伝えてください(1人1冊、電子版不可)。

「丸和」といえば、つけ麺の元祖といわれる「丸長」の流れをくむ店。店主の久留宮さんの義父は、かつて関東でラーメン屋を営んでおり、若かりし頃「大勝軒」の故・山岸一雄氏と共に東京・荻窪の「丸長」で修行時代を過ごした仲。その縁から久留宮さんは埼玉の「丸長 坂戸店」で修業を積み、独立。つけ麺ブームを牽引してきた多くの名店が加盟する「丸長のれん会」にも名を連ねる。

「丸和」の2本柱は、丸長系の味を継承するあっさり醤油ベースの「嘉六つけ麺」と、この地でつけ麺文化を根付かせるために、久留宮さんが考案した濃厚な「丸和つけ麺」の2種類。従来、「丸和」ではスープのメインに豚骨を使っているが、今回の限定麺では地元産食材に着目し、名古屋コーチンと三河鶏を取り入れた。久留宮さんいわく「本格的に鶏を使うのは初挑戦だったので、鶏の臭みを抑えることに苦慮した」という渾身の鶏白湯。季節に合わせてどんな魚介とのコラボが登場するか、楽しみが広がる。

【実施日】2020年4・6・8・10・12月、21年2月の第1水曜日(季節ごとに内容を変更)1日40杯限定。実施日の変更や季節替わりの内容については、Twitter(@maruwa_tukemen)でお知らせ

【つけ麺 丸和 春田本店】住所:愛知県名古屋市中川区春田1-150-1 電話:052・431・6741 時間:11:00〜14:30、18:00〜20:50 休み:火曜、第3月曜(祝日の場合翌日) 席数:17席(カウンター9、テーブル8)※禁煙 駐車場:25台(無料) アクセス:JR春田駅北口より徒歩5分

【取材・文=花野静恵、撮影=ふるさとあやの】

花野静恵