王様の野菜!β-カロテンの含有量トップクラス「モロヘイヤ」

写真拡大

モロヘイヤを献立に取り入れたこと…… 、ない人が多いかもしれませんね。その名は知っているけれど、どのような料理にしたら良いのか思い浮かばないのではないでしょうか?

このように、我々の生活にあまり馴染みがないように感じられるモロヘイヤなのですが、「王様の野菜」と呼ばれるほど栄養価の高い野菜だとわかったら?

どうして「王様の野菜」なの?

モロヘイヤの語源は、アラビア語の「ムルキーヤ」。その昔、どんな薬を飲んでも治らなかった王様の病が、モロヘイヤのスープを飲んだら治ったという話があったそうで、それ以来、モロヘイヤをアラビア語で「王様の野菜(ムルキーヤ)」と呼ぶようになったのだという説があります。

では、モロヘイヤにはどのような栄養があるのでしょうか?

まずは、疲労や老化、生活習慣病の原因と考えられる活性酸素を除去する抗酸化作用を持つβ-カロテン。その含有量は100g中10,000㎍と緑黄色野菜のなかで断トツのトップククラス。体内で必要な分だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を守ります。そして、脂質の代謝に働きかけたり、口内炎・ニキビなどの肌荒れを予防したりするビタミンB2はほうれん草の約20倍。カルシウムは約7倍も含みます。

免疫力アップや皮膚の健康に役立つビタミンC、むくみの予防に働くカリウムを含む他、刻んだときに出てくるネバネバは粘膜の保護、肝機能のサポートに役立つでしょう。

茹ですぎないのがポイント

モロヘイヤは、さっと茹でてあく抜きをし、おひたしや和え物にするのが定番。茹ですぎるとぬめりが強くなるうえに、ビタミンCの損失にもつながるので注意が必要です。

イエローカレーの仕上げに、モロヘイヤの葉を入れても良いスパイスになってくれるでしょう。

7〜9月に旬を迎えるモロヘイヤ。葉がみずみずしく、シャキッとしているものを選べばより美味しく食べることができます。夏の終わりの疲れた体のケアに、モロヘイヤを取り入れてみてはいかがでしょうか。

王様の野菜!β-カロテンの含有量トップクラス「モロヘイヤ」はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

高木沙織

“美容”と“食”には密接な関係があることから、複数の「食」に関する資格を取得。イベント講師・執筆に携わる一方ヨガインストラクターとしても活動し、多角的に健康美作りをサポートする。