えっ!これって太るの?ダイエット7つの間違い
巷にあふれるダイエット情報。「あれで痩せた!」「これがいいらしい」という言葉に惑わされたり、思い込みで実践しているダイエット法の中には、間違っているものもあるようです。効果を得らぬままさまよう“ダイエットジプシー”にならないためにも、7つの間違いダイエットを見ていきましょう。
mistake1 1日3食、絶対に食べる!
⇒お腹が空いていないなら、無理は禁物
たとえば、前夜に焼き肉をたくさん食べて胃もたれしているのに「朝食はしっかり食べなくちゃ!」と頑張るのは間違い。代謝が上がっていない朝の体は、取り込んだ栄養を処理しきれずに太ってしまいます。食事は、自分の体と相談しながら整えることが大切。胃もたれしているなら控えめにフルーツオンリーにするなど、体が快適になる食べ方を心がけましょう。
mistake2 ○○○だけ食べればOKのダイエット
⇒待ち受けているのはリバウンド地獄!
「○○だけ食べればOK」という単品ダイエットは、つい飛びついてしまいがち。カロリー制限できるので効果は得られますが、それは一時的なもの。やめたときに待ち受けているのはリバウンド地獄です。単品ダイエットによって栄養が偏ると、代謝が落ちて太りやすくなります。そこで挫折して反動で食べ過ぎたりすると、みるみる太ってしまうのです。流行の○○だけダイエットにはくれぐれもご用心を。
mistake3 トレーニング後に何も食べない
⇒筋肉が壊れ、太りやすいモードに!
痩せるためにトレーニングに励むのはOK。でも、その後何も食べないのはNG!エネルギーが枯渇した体は飢餓の危機に備えようと、太りやすいモードに。さらに、傷んだ筋肉組織が修復されず、引き締まった筋肉を作るのも困難に…。トレーニング後は、失われた水分とミネラル、筋肉の修復に必要なタンパク質と糖質の補給が急務です。おすすめはバナナ&牛乳や鮭おにぎり&味噌汁など。すぐに食べ物を調達できない場合は、手軽なプロテイン入りのゼリーなどを携帯しておくとよいでしょう。
mistake4 とにかくカロリーをカット!
⇒太りやすい体質になっちゃう!
食べ過ぎ=カロリー過多は太るもとですが、大切なのは必要な栄養をバランスよく摂ることです。カロリーカットを優先しすぎて必要な栄養素が不足したら、代謝が停滞してエネルギーを産生力が弱くなり、少し食べ過ぎただけでも太りやすくなります。さらに、体はエネルギーを欲しがり、食欲を抑えられなくなることも。リバウンドを起こしやすくなるので注意して!
mistake5 夜遅くは太るから、お腹ペコペコでも我慢する
⇒腹ペコ睡眠は老化の原因!
睡眠中の体のケアには多くの栄養素なので、眠るときに、消化済みの栄養素が体を巡っている状態にしておくのが理想的。体食事から6時間以上が経過し、内の栄養が枯渇した状態では、体のケアは十分に行えず、肌や髪、筋肉、血管などの組織が老化しやすくなります。お腹ペコペコを我慢して眠るのではなく、消化がよい豆乳や牛乳、豆腐の味噌汁や卵雑炊、納豆ごはん、ヨーグルトなどを軽く食べるのがおすすめです。
mistake6 ヘルシーな豆乳でタンパク質補給
⇒豆乳はほとんどが水分。過信は禁物!
豆乳は脂質控えめでタンパク質、カルシウムを始め、女性ホルモンに似た働きを持つイソフラボンや肥満予防に働くとされるサポニンなど、女性の体をサポートする成分がたくさん含まれています。しかし、過信は禁物! 豆乳の約90%は水分。肉や魚介、卵やチーズ、納豆などに比べると、タンパク源としては力不足です。もちろん体によい成分もたくさん含まれてるので、頼り過ぎることなく、上手に活用しましょう。
mistake7 甘い物は、朝食べれば大丈夫
⇒代謝が低い朝のスイーツは体脂肪のもと!
「朝は甘い物を食べても消費するから太らない」と思い込んでいる人、案外多いのでは?しかし、朝の体は代謝が上がっていない状態。そこへ糖質をドサッと取り込むと、代謝が追いつかず、余った糖質は脂肪に作り替えられてしまいます。甘い物を食べるなら、代謝が上がって糖質の処理がはかどる15時がベスト!ただし、食べ過ぎると太るのでご注意を。
間違いを見直すと、ダイエットは単純なものではないということがわかりますね。自分の体の調子をしっかりと見て、いつ何を食べるべきかを見極めることが大切です。思い込みや流行に惑わされず、正しい知識をもって判断力、対応力を鍛えていきましょう!
ライター:藤岡操
栄養士、編集者、フードコーディネーター。雑誌、書籍、広告で、ダイエット、健康関係の企画、レシピ開発をするの他、暮らしにまつわる企画を担当。さいたま市浦和在住