ノンシリコンコンディショナーに迫る!シャンプーだけじゃないんです♪
そもそもシリコンってどんなもの?
シリコンは安定性の高い有機化合物
シリコンとは、熱や光に強く、柔軟性と通気性を備えた有機化合物。調理器具、医療器具、コンタクトレンズなどにも使われています。シャンプーには、髪や地肌には付着しにくい低分子シリコン、コンディショナーやトリートメントには、吸着性が高いシリコンが使われます。
シャンプーやコンディショナーにシリコンを入れる理由
濡れた髪はキューティクルが剝がれやすく、そこに洗剤と摩擦が加わると、髪の毛が傷んでしまいます。シリコンを配合することにより、頭皮や髪の油分の取りすぎと、摩擦を防ぐことができます。
シリコンが入っているコンディショナーの表示
シリコンの表示は、ジメチコン、シクロメチコン、ジメチコノールなどです。
ノンシリコンコンディショナーとは?
ノンシリコンでもきしみにくいアミノ酸系コンディショナー
髪の主成分はケラチンというタンパク質。アミノ酸はなじみやすく、髪の毛を補修しくれる優しい成分なので、シリコンで保護する必要がないのです。さっぱりとした仕上がりになります。
保護成分を配合したコンディショナー
シリコンの代わりに、カオチン剤という陽イオン界面活性剤、ホホバオイルや椿油などの天然オイル、アミノ酸が複数配合されているものがあります。
ノンシリコンコンディショナーのメリットを追求!
敏感肌の人には天然成分のコンディショナーがおすすめ
肌がとても敏感で、シリコンを使うのを避けたい人は、天然オイルやアミノ酸を配合したコンディショナーの方が安心です。
パーマやカラーがしっかりかかる
シリコンコンディショナーに使われているシリコンは、吸着性が高いシリコン。髪の毛や頭皮に残りやすいので、保護してくれる反面、パーマやカラーがかかりにくくなります。
ノンシリコンコンディショナーにもデメリットあり
陽イオン界面活性剤(カオチン剤)入りは要注意
帯電防止、潤滑の目的で、コンディショナーや柔軟剤などに使われています。頭皮や髪の毛はプラスイオンなので付着しやすく、言い換えれば残留しやすい成分。髪の毛の表面がツルッとした手触りになる一方、殺菌剤に使われるほど殺菌効果があるので、肌がデリケートな人は注意が必要です。塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどがカオチン剤です。
本当に有害なのはシリコンではなく他の成分
シリコンは、頭皮にべったり付かない限り、あまり害のあるものでありません。シリコンを配合するのは、他の成分が頭皮や髪に与えるダメージを軽減するため。シリコンを入れなくてはならない、負担の強い成分が入っている可能性があり、それが有害なのです。
ダメージヘアにはシリコンが有効
パーマやカラーなどでダメージを受けていると、天然成分やアミノ酸では補い切れないこともあります。油の酸化、持続性などのデメリットもあるので、髪の毛の状態によっては、負担の少ないシリコンコンディショナーを使って、摩擦を防ぐ方がベターな場合もあります。
シリコンの有無だけでなく他の成分にも注目して
ノンシリコンがもてはやされる風潮がありますが、頭皮や髪にとって本当に有害なのは、洗浄成分やシリコンの代わりに入れられている他の成分。コンディショナーを選ぶときには、成分表示を確認して購入するようにしましょう。