ロバン・カンピヨ監督作 映画『BPM』エイズ差別に挑む若者たちの恋と人生
ロバン・カンピヨ監督最新作『BPM (Beats Per Minute)』(原題)が、2018年、日本で公開される予定。フランス全土で60万人を動員したヒット映画だ。
『BPM』の背景には…
舞台は1990年代初頭のパリ。エイズによる差別や不当な扱いに抗議し、政府や製薬会社などへ変革に挑んだ実在の団体「ACT UP」(正式名称:the AIDS Coalition to Unleash Power)の活動を通して、若者たちの恋と人生の輝きを表現する感動作。ACT UPのメンバーだったという監督自身の経験がストーリーのベースとなっている。
明日生きられるか分からない主人公。エイズの感染を減らしたい、友人の命を助けたいという想い、そして恋人との限りある愛。生と死や、理想と現実の間で葛藤、そして強く生きる若者たち。彼らの生き生きとした表情や行動が、力強くエモーショナルな映像と共に描いていく。
ACT UPとは?
ACT UPは、エイズ・アクティビストの団体。英語では”the AIDS Coalition to Unleash Power”で意味としては、”力を解き放つためのエイズ連合”。1987年3月にアクトアップ・ニューヨークが発足。エイズ政策に感染者の声を反映させることに尽力。また、差別や不当な扱いに抗議して、時には政府、製薬会社などにデモなどの直接行動に訴える。現在はNYだけではなく全米にも広がり、他国では、フランス、インド、ネパールなどにもアクトアップが作られている。
ロバン・カンピヨ監督
『BPM』は、カンヌ映画祭パルムドール作品『パリ20区、僕たちのクラス』の脚本家で、監督としては『イースタン・ボーイズ』でヴェネチア映画祭オリゾンティ部門の最高賞を受賞したロバン・カンピヨ監督の長編3作目。
作品情報
原題:BPM(Beats Per Minute)
脚本・監督:ロバン・カンピヨ
出演:
ナウエル・ペレ・ビスカヤー(『グランド・セントラル』)
アーノード・ヴァロワ、アデル・エネル(『午後8時の訪問者』)他
(c) Céline Nieszawer
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