【今週のボヤき】

職場に苦手な人がいたり、合わなかったりする人がいるのは当たり前だと思うのですが、時々「○○さん(私)と××さん(相手)って相性が悪いよね」とか「××さんのこと嫌いでしょ?」と言われることがあり、げんなりします。人間なので、好き・嫌いは当然あります。しかし、仕事ではそういう感情や「相性が悪い」という概念は持ち込まないようにしています。相性が悪くても一緒に何かをしなければいけないのが仕事だと思うので。

逆に「○○さん好きです〜!」と言われるのも苦手で顔が引きつってしまいます。と同時に、「この人は仕事に好き・嫌いを持ち込むんだな」と思ってしまいます。せっかく「好き」って言ってくれてるんだから笑顔で「ありがとう」と言っておけばいいんですが……。こんなことを気にしている私は細かすぎるのでしょうか?

「悪口に乗らない」が鉄則!

どこの環境に行っても「誰と誰が仲が悪い」という、社内の人間相関図に詳しい人っているんですよね。そういう人がどこで情報を集めているのかと言えば、味方のフリをして本人から聞き出すんですよ。

「仲が悪そうだなぁ」と思ったら、何気なく自分もその人が嫌いな雰囲気を醸し出しながら「あなたもあの人のことが嫌いなの?」というニュアンスで近付き情報を引き出すんです。

そしてそこで得た情報はそっくりそのままその対象となる人のところに持っていき、「あの人があなたのことをこんなに悪く言ってましたよ、でも私はあなたの味方ですからね」と味方のフリをして近付き、そしてそこで得た情報はまた「あの人があなたのことをこんなに悪く言ってましたよ」と味方のフリをして持って帰ってくるんですよ。

そうやって人間関係を破壊しながら社内の人間相関図に詳しくなっていくというわけです。

その人の目的は何なのかと言えば、仲間が欲しいだけなんです。

仲間が欲しいために共通の敵を見つけてあちこちで味方のフリをして悪口を吹聴して回っているだけ。

みんなと仲良くするために社内の人間関係を引っ掻き回しているわけですね。関わるとろくなことはないので悪口に乗らなかったのは正解だと思いますよ。

「みんな仲良く」幻想に囚われてない?

社会人になってもまだ「みんな仲良く」という幻想に囚(とら)われている人が結構いるのですが、みんなと仲良くなんかできるわけがないんですよね。

各々が違う人間同士なんだから相性の良し悪しはあって当たり前、みんなと仲良くしようとするから相性の良し悪しは好き嫌いになってしまうんです。

これは精神的な距離感の問題なのですが、皆と仲良くなろうとするとすべての人と同じ距離感で接することになってしまうんですよね。

相性が悪い人なら少し離れた距離感を保っていればいいのに「みんな仲良く」という幻想に囚(とら)われて同じ距離感でその人を見てしまうんです。

当然拒否反応が出てしまいますので、ただ相性が悪いだけの人なのに人格否定をしてしまうほど嫌悪感が生じてしまうんですよ。

相性によって適正な距離感は違うもので、相性が悪い人ならば嫌いにならない程度に距離感をチューニングすればいいだけの話。

人によってその都度距離感を調整するのが社会人にとっての必須能力だと思います。

距離感のチューニングを心がけて

相性の良し悪しならだけならいい関係を築くことは可能ですが、それが好き嫌いになってしまうと仕事にも支障が出るほどその関係は悪化してしまいますからね。

嫌悪感が生じたときは距離感のチューニングがズレたとき。

今一度、距離感の微調整をしたほうがいいと思いますよ。