部下として働くのは辛いものだけど、上司としてチームを率いるのも大変なこと。年次が上がり、キャリアを積み重ねると、仕事の重責と共に「人の上に立つ」ことも学ばなくてはならないもの。

そこで、コスモポリタンイギリス版の編集長がTEDで講演をした内容から「良いボスになるための極意」を伝授。彼女の経験に基づくアドバイスは、働き始めたばかりの人も、今まさにボスとして奮闘している人にもヒントになるはず!

就職後数カ月経ったある日、当時の上司から呼び出しを受け…がむしゃら感が欠けていると指摘された

「私にとって初めてのマトモなお仕事は、とある女性誌のアシスタントライター。毎朝準備に2時間を費やし、週末に出勤しても仕事自体は大好きだったんです。ところが就職後数カ月経ったある日、当時の上司から呼び出しを受けたところ、仕事に対するがむしゃら感が欠けていると指摘されました。なんでも私は大人しすぎる、内気すぎる、同僚とタイプが違いすぎるとのこと。要するに、腹を括ってもっと積極的になれなければ、とっとと辞めろ、ということだったみたい。

帰宅後、しばらく号泣した後に自分を変えようと一念発起。これからはもっと積極的になり、意見を述べようと決心しました。

実はそれ以降の15年間、私はそのポリシーを貫いています。会議では発言内容が薄くとも、意見を述べ、チャンスがあれば真っ先に食いつきました。こういったアプローチがすべて功を奏したのです。態度を改めた瞬間、キャリアが急上昇していきました。

33歳になった当時、私はイギリスで最年少の全国誌の編集者になっていました。そう、夢が見事に実現していたんです! ところが、蓋をあけると、当時の自分は惨めなものでした。ゴリ押ししまくりの15年を経て、かつて備えていた柔和な部分がすっかり消えてしまい、自分が自分でなくなってしまっていたんです。そして2015年に『コスモポリタン』の編集長になったとき、引き継いだばかりのチームに安心してもらうためには共感度、温かさ、辛抱強さが必要でした。でも、私にはそれがなかったんです」

最高の上司は、あなたに変わることを期待しない

編集長への就任後、チームの80%が辞職しました。誰も私と仕事をしたくないようにさえ見えました。ある晩、退職届が積み重なった机の前で、私はオフィスに1人で座り、何かを変えなきゃ…と考えていました。そして気づいたんです。「自分を変えなければいけない」と。

結論を言うと、最終的にはハッピーエンドを向かえることができました。最高の上司はあなたに変わることを要求しない、ということに気づいたんです。誰かに合わせることは成功の条件なんかじゃありません。最高の上司は部下それぞれに個性があり、だからこそ素晴らしい結果が出せることを理解しているんです」

職場ですでになやんでいることがあるなら、この考え方は当てはまるのかも。他人は変えられないけど、自分自身だったら今すぐに変えられるはず。だったら、変えてみない手はない。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions

COSMOPOLITAN UK