SNSが普及し、いまやプライベートだけでなく、仕事で活用している人も多いと思います。SNSチェックが日課になっているという人も多いのでは? その一方で、仕事とプライベートは切り離したいと考える人も。オウチーノ総研が20〜39歳の社会人を対象に実施した「SNSに関するアンケート調査の結果を紹介します。みんなはSNSと職場の関係をどのように考えているのでしょうか?

3人に1人は、上司とLINEで友だち!?

SNSで職場の人と繋がっていますか?」と聞いたところ、最も多かったのはLINEで61.3%、続いてTwitterで繋がっている人は20.5%、Facebookで繋がっている人は37.6%、Instagramで繋がっている人が17.7%となりました。
詳しく見てみると、3人に1人は、上司とLINEで繋がっていることが判明。特に20代は43.0%にのぼり、上司と部下との距離はSNSを通して非常に近いものになっているようです。その一方、匿名性の高いTwitterは、同期ですら1割にとどまりました。

LINEで繋がっている職場の人は?
社長や役員(14.1%)
上司(32.4%)
同期(45.9%)
部下(24.4%)
誰とも繋がっていない(17.2%)
登録していない(21.5%)

Twitterで繋がっている職場の人は?
社長や役員(5.3%)
上司(5.3%)
同期(11.6%)
部下(7.6%)
誰とも繋がっていない(38.4%)
登録していない(41.1%)

Facebookで繋がっている職場の人は?
社長や役員(9.3%)
上司(15.3%)
同期(26.5%)
部下(12.4%)
誰とも繋がっていない(26.8%)
登録していない(35.6%)

Instagramで繋がっている職場の人は?
社長や役員(3.8%)
上司(5.8%)
同期(10.6%)
部下(5.0%)
誰とも繋がっていない(25.2%)
登録していない(57.1%)

6割以上の人が「上司とSNSで繋がりたくない」

いずれかのSNSに登録している人に、「職場の人とSNSで繋がることについて、どう思いますか?」という質問をしたところ、「社長や役員」と繋がりたくないと回答した人は73.4%、「上司」は63.6%、「同僚」は37.5%、「部下」は44.5%となりました。同期、部下とは繋がるのは嫌ではないという人が半数を超えています。

社長や上司がチェックしていると思うと、投稿内容に気を遣ってしまう!?

やっぱり気になる!? 仕事関係の人を検索したことは?

次に「職場の人や取引相手など、仕事で関わりのある人をSNSで検索したことはありますか?」と聞いたところ、「検索したことがある」という人は25.6%。
「社長や役員」を検索したことがあるという人は13.7%、「上司」は9.4%、「同期」は10.7%、「部下」は5.3%、「取引相手など、仕事上関わりのある他社の人」は8.7%、「検索したことはない」という人は74.4%となりました。
年代別に見ると、「検索したことがある」という20代は33.1%、30代は16.5%と、20歳は3人に1人が仕事関係の人をSNSで検索していることが明らかに。これは、自分のSNSの内容や公開設定を見直したくなりますね。

「検索したことがある」と回答した人の理由として最も多かったのは「プライベートを見てみたかったから」でした。そのほかにも「どのような人か気になった」、同期や部下の場合は「繋がるため、連絡をとるため」などの理由があげられました。

「普段どんなことをしているのか気になったから」(28歳/男性)
「趣味やプライベートに興味があったから」(24歳/女性)
「人となりを知るためにどのようなことを投稿しているか見てみたかったから」(30歳/女性)
「取引相手がどういう人物かを調べたかったから」(36歳/男性)
「プライベートでも連絡を取ったり、遊んだりしたいから」(26歳/男性)
「しばらく連絡を取っていない同期が、今どうしているのか気になったから」(36歳/男性)
「友だちになりたかったから」(28歳/女性)

17.6%が「ソーシャルメディア・ハラスメント」的行為をされた経験が

「実際に仕事関係の人にされた経験があること」を聞くと、フォローや友達申請などを強要されたり、投稿内容を職場などで話題にされるなど「ソーシャルメディア・ハラスメント」の例に多く挙げられる行為を受けた経験がある人が17.6%いることも分かりました。

「ここ(職場)でその話題をださないで〜!」は、あるある!?

これを年代別に見たとき、20代は22.7%が「経験あり」と回答。その時どう感じたかを聞いたところ「好きな上司なので嬉しかった」(27歳/女性)や「話題が増えて良かった」(28歳/男性)など好意的な声が挙がる一方で、「自分の人間関係を探られているようで嫌だった」(29歳/男性)や「上司でなければ関係を切っていた」(23歳/男性)、「面倒に感じた」(24歳/女性)など、嫌悪的な声はその倍以上寄せられました。

SNSで繋がることによって、職場の人間関係が良くなるならいいのですが、ギクシャクしたりトラブルの原因になるのは避けたいところ。SNS疲れしないためにも、早めにプライベートとの線引きはハッキリさせておいたほうがよさそうです。

【参考】※株式会社オウチーノ