エッフェル塔の夜間無断撮影とSNS投稿は著作権違反
世界中の人が憧れる街であるパリのなかでも、常に多くの観光客で賑わい、パリの象徴ともされているエッフェル塔。写真撮影などを楽しんでいる人が多いですが、実は夜間にエッフェル塔を無断で撮影したり、SNSに投稿することはEUの著作権法によると著作権違反にあたり、罰金も科せられる可能性があるかもしれないのです。
みなさんご存じでしたか？
1889年に建てられたエッフェル塔は、建物としては既にパブリックドメインとなっているため、日中の撮影は問題ないようですが、夜間に始まるライトアップにこそ、この問題が起きてしまうのです。なぜなら、このライトアップがアート作品であるために、作家に権利があり、夜間のエッフェル塔を無断撮影することが著作権違反にあたるというのです。
このことは、エッフェル塔の公式HPにも記載されており、「日中の撮影は自由ですが、夜間の写真をプロの人や広告などで使用する場合、事前の許可が必要になります」と記載されています。ちなみに、現在はパリ市がその著作権を取得しているようです。
パリを訪れる人たちの多くがエッフェル塔を訪れ、撮影を楽しんでいますが、おそらくその大半がこのルールを知らないのではないでしょうか？ とはいえ、このようなルールがあるのはエッフェル塔だけではありません。ヨーロッパ内でも多くの建物が著作権によって守られていて、許可が必要な場合もあります。
例えばルーマニアやブルガリア、スロベニアでは、公共の建物を撮影すると罰金を取られる場合があったり、ベルギーにあるアトミウムという1958年の万博の際に作られたモニュメントも許可なく掲載することができなかったりと、これらも要注意です。
とはいえ、イギリスやオランダ、ドイツなどではこれらも規制がないので、国や建造物によっても大きく違う著作権問題。インターネットが普及している現在だからこそ、これからもますます注意が必要になりそうです。旅行に行く前に一度チェックしてみた方がいいかもしれませんね。
参考：
Tourists warned they are breaking the law because taking photos of the Eiffel Tower at night or sharing images on Facebook is ILLEGAL
http://www.dailymail.co.uk/travel/travel_news/article-2831331/Tourists-warned-breaking-law-taking-photos-Eiffel-Tower-night-sharing-images-Facebook-ILLEGAL.html
