叫びで有名なムンクは実はモテ男だった! 意外なイケメン伝説とは?
絵画にはまったく興味のない人でも知っているであろう、ムンクの「叫び」です。ムンクはノルウェー出身の世界的に有名な画家ですが、彼や作品には知られざるエピソードが多々あるとか。そんなムンクのトリビア3選を紹介します。
■イケメンだったムンクがストーカーの被害に!?
ムンクは若かりしころ街ゆく人が振り返るほどの美青年、そしてモテ男だったとか。そのため女性から追いかけられて困ることも多かったようです。特にムンクが一番困ったと言われているのが、ワイン商の娘トゥラ・ラルセン。トゥラ・ラルセンは結婚してくれないムンクに業を煮やし、ピストルを片手にムンクに結婚を迫ったのだそうです。
ただし銃口を向けたのは自分自身。つまり「結婚してくれないなら、死んでやる!」とトゥラ・ラルセンはムンクに迫ったのだとか。それを止めようとして、もみ合ううちに弾丸はムンクの左手の中指を撃ち抜いてしまいました。これをきっかけに、ムンクは精神的に追い込まれてしまい、デンマークでの療養生活を余儀なくされました。
■ムンクと犬猿の仲だった彫刻家のヴィーゲラン
ノルウェーの首都オスロの中心部から西へ歩いていける距離にあるフログネル公園。この中にはグスタフ・ヴィーゲランという、ノルウェーの彫刻家の作品200点ほどが展示されています。ヴィーゲランはムンクと同時代を生きた作家です。公園の中央には、ムンクの叫びのように、見る人をびっくりさせるような巨大な石柱彫刻「モノリッテン」があります。121人の老若男女が折り重なるようにして塔を形成していて迫力があります。
この彫刻を作ったヴィーゲランとムンクはとにかく犬猿の仲だったと言われています。その理由は、ヴィーゲランには公的なスポンサーがついており、ムンクがそれに嫉妬したからだとか。さらにはヴィーゲランと同じ女性を取り合ったこともあるそうです。仕事に恋にと、何かと衝突することが多かった存在だったのでしょう。仲が悪くなるのも仕方ないかも?
■ムンクの「叫び」は、実は叫んでいない
耳を両手でふさぎ、口を大きく開けた人が、何やら叫んでいるように見えるムンクの「叫び」。実はこの絵に出てくる、大きく口を開けた人は、何も叫んでいないのだとか。
ムンクの絵に描かれた「叫び」とは、1人の口から発せられたものではなく、周囲からおびただしく漂い聞こえてくる「叫び」のことなのだそうです。絵画に登場する人物は、そんな叫びが恐ろしくて、おののいて耳をふさいでいるだけ。「キャー」と叫んでいるのではなかったんですね……。
この名前を知らない人はいないであろう、世界的に有名な画家ムンク。しかし名前が有名な割には、知られざるエピソードも意外とたくさんある様子。ムンクに興味を持った方は、ぜひ一度その知られざる深いムンクの人生を、作品から感じとってみてはいかがでしょうか?
(ファナティック)