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農家の人たちが朝獲れ野菜を持ち寄るマルシェ。南青山野菜基地とveritaが発信する「マルシェのたべかた」では、フードコーディネーターゆうこさんによる旬のマルシェ野菜を使ったおいしいレシピを開発中。veritaおすすめのレシピを毎月読者の皆さんにご紹介。

珍野菜が並ぶマルシェ、都会型屋上菜園を持つ新スタイル!

都会の至る所で開催されるようになったマルシェ。今回はユニークな屋上菜園を持つレストランで定期開催されているマルシェをご紹介。外苑前という都会の真ん中の高層ビル内にあるレストラン「リビエラ青山JAPANESE」では、ビルの屋上に菜園を持ち、スタッフが自分たちの手で育てる野菜をレストランにて提供している。また毎月第2水曜日(7月開催は無し)には、「南青山ファーマーズショップ」としてマルシェを開催。マルシェ開催時には、レストランで朝食メニューが700円で提供されており、朝市ついでに朝ご飯も楽しめる。取り扱う野菜は20〜30種以上で、あやめゆき(赤かぶ)やアイスプラントなどのここで収穫された珍しい野菜も登場する。今後は、グラパラリーフ、ヴィターナ、チャムスルなどの希少な野菜もお目見えする予定。旬の野菜を最も新鮮な状態で手に入れられるマルシェだ。

今月の野菜 独特のシャキシャキとした食感、ミネラル豊富なおかひじき

今月の野菜、おかひじきは、形状が海草のひじきに似ていることからその名が付いたといわれており、山形の内陸部、置賜地方の伝統野菜でもある。5月初旬に種をまき、6月初旬に収穫される。生命力が強く、次々に芽吹くので夏の終わり頃まで食べることが出来きる旬の野菜だ。「陸のひじき」というだけあって、カルシウム、カリウム、ビタミンA、鉄、マグネシウムなどのミネラル分が多く、またカロテン、ビタミンCも豊富。シャキシャキとした食感を活かしてさまざまなレシピに活用できるので夏の栄養源として食卓に取り入たい。

「おかひじき」のおいしいいただきかた

○おかひじきのゼッポリーネ

1品目は、おかひじき入りのゼッポリーネ。ゼッポリーネとは、ピッツァ生地に海藻を入れて揚げたもので、ナポリで食されるメニューのひとつ。さくさくとした食感で、ビールのおつまみなどにも最適。パーティスタイルのワンディッシュにもおすすめ。

≪作り方≫
1、おかひじきは洗って水気を切って3〜4?程度にざく切りにする。
2、Aをボウルの中に入れ、ドライイーストめがけて湯を入れて、全体をよく混ぜる。おかひじき、Bを入れて全体がなめらかにまとまるまで10分程度こねあげ、まるめてボウルに戻し、ラップをして室温で60分程度、倍の大きさになるまで発酵させる。
3、発酵したらガス抜きをして、スプーンなどで一口大に分割して、180度の油で揚げる。

≪材料 2人分≫おかひじき1P、A(強力粉150g、米粉50g、ドライイースト3g、砂糖30g)、B(塩5g、オリーブ油30g)、湯(40度程度) 140cc〜150cc


○おかひじきとドライトマトのペペロンチーノ

2品目は、鮮やかな緑のおかひじきとドライトマトの彩りが映えるペペロンチーノ。おかひじきの歯ごたえのあるよッ感がパスタの具としてもぴったり。ペペロンチーノ以外のパスタメニューにも応用できそうなので、ぜひ基本的なおかひじきの扱い方をマスターしてみて。

≪作り方≫
1、おかひじきは洗って水気を切って3〜4?程度のざく切りにする。ドライトマトは、細切りにする。にんにくは皮をむいて2mm程度の薄切りにする。
2、フライパンにオリーブ油、ドライトマト、にんにくを入れ、焦がさないように香りが出でるまで加熱する。
3、大きめの鍋にたっぷりの湯をわかし、パスタを茹でる。(表記の時間より1分ほど短めに)茹であがる直前におかひじきを入れ、すぐにパスタとともに取り出し、?へ入れる。パスタのゆで汁を大さじ3程度とオリーブ油を加えてゆすりながら全体を混ぜる。

≪材料 2人分≫おかひじき1P、ドライトマト20g、にんにく2片、オリーブ油 大さじ3(調理用大さじ2+仕上げ用大さじ1)、パスタ(細めの物)200g、塩(湯の量に対して1%程度)

(料理監修/ゆうこ 、南青山野菜基地、文/尾方実和、写真/稲毛美紗)

ゆうこ/フードコーディネーター・フードプランナー

フードコーディネーター赤堀博美氏に師事。2010年に、Food Studdio Vitaを設立。大手スーパー広告、POP撮影、食品会社商品パッケージ撮影、各種キャンペーン広告用料理作成、TVドラマの劇中料理作成、フードコーディネート、レシピ監修など食を中心として幅広く活動をする。フードコーディネーター、食育アドバイザー、食品衛生管理責任者、家庭科教員免許、華道草月流師範、だしソムリエ協会アドバイザーの資格を持つ。