「未読スルーする」男性の本音
数年前まで無かったのに、今は僕たちの生活と切っても切れない関係となったものの一つに「SNSでのやり取り」があります。中でも、LINEはほとんどの人のライフラインになりましたね。
そうすると、どうしてもつきまとってくるものがあります。「既読・未読」という概念です。
■「既読スルー」よりも厄介な「未読スルー」
メールでは、相手が読んだかどうか分からない。でも、SNSでのメッセージのやり取りはそれが分かってしまうようになりました。
既読の機能があるのはLINEだけではありません。InstagramやTwitterのDM、Facebookのメッセンジャーに至るまで「相手が自分の送ったメッセージを見たか否か」が分かるようになってしまったのです。
そんな既読の機能は非常に便利でもあるのですが、新しい悩みを僕たちにもたらしました。それは「既読スルー」というものです。相手が読んだのは間違いない。でも、返信が来ない。それに対してやきもきしてしまう。
でも「既読スルー」は、それ自体が明確なメッセージでもあるのです。「返信しない」=「その手間や時間を割くだけの気持ちが今はない」ということなのですから。ある意味非常に明確な意思表示です。
しかし、今回取り上げるのは「既読スルー」よりも厄介な「未読スルー」です。既読すら付かないって、何なん? 入院でもしたん? ってなりますよね。というわけで、謎が多い「未読スルー」について男性サイドの心境を解説させていただきます。
■「未読スルー」で考えられる理由
「既読スルー」ならまだしも、なぜ「未読スルー」という現象が発生するのでしょうか。考えられる理由を4つ挙げてみます。
◇(1)駆け引きをしている
これは男性も女性もしていることだと思いますが、あえて未読にする人がいます。本当は気になる相手から届いたメッセージは届いた瞬間に読みたいけど、あえてすぐに既読にしない人がいるのです。
ただし、この駆け引きはどう頑張っても24時間以内に必ず既読になるはずです。理由は単純。「本当に気になる人からの連絡であれば、24時間以上も放置できるわけがないから」です。
◇(2)興味が無い
これが一番残念な理由なのですが、もしかしたら一番多いかもしれません。仮に、未読の状態が数日続いた場合「別に読まなくてもいいか」くらいに思われているのです。
普通、どうでもいい連絡でも既読くらいは付けるものです。数日経っても、数週間経っても読まれない場合は「読むまでもないメルマガ」くらいに思われているということです。もしくは、ブロックされている場合も……。
◇(3)実は読んでいる
既読が付かないけど読める方法がいくつか存在します。その方法はさまざまですがいくつか存在するのです。
そんなことして何の意味があるのだろう? と不思議に感じる方もいらっしゃると思います。僕も全くの同感です。
この行動の根本にあるのは、「本当は今すぐ読みたいけどすぐに既読を付けるのが恥ずかしいので、あえて既読を付けずに読んでいる」という理由か、「既読を付けたくないけど一応読んでみるか」という理由のいずれかです。
◇(4)悪気無く未読にする人もいる
そもそもビジネスの場ではないので、送られてきたメッセージに対して「〇日以内に読んで返信する」というルールはありません。平気で2〜3日読まない人はいますし、そこに悪気はありません。
SNSでのメッセージは、メールに比べるとやり取りのスピード感が格段に増しました。でも、メールしか無かった頃は数日間返信が来ないこともわりと普通にあったのです。
人にはそれぞれ「心地良いやり取りのスピード」があって、すぐにメッセージを見たくない人や返事をしたくない人もいるのです。
■既読を付けさせる意味はあるのか?
では、どんなメッセージが未読されてしまうのか? どんなメッセージなら既読が付くのか? 考えてみたいのですが、そこを考えてもあまり意味がありません。
もちろん「画像を送る」や「メッセージをわざと細切れに送って未読の件数を多くする」など、早く既読を付けさせるための方法はいくつかあります。
しかし、早く既読が付いたら満足できるかといえば、決してそうじゃないと思うのです。既読になれば何かしら返事が欲しくなるし、返事が来ればこっちからもメッセージを送りたくなるし、それに対してもまた早く既読を付けてほしいし……とキリがないのです。
■未読スルーされないためには?
女性の中には、「男性とのLINEのやり取りが上手な人」と「下手な人」がいます。無論、上手な人はメッセージのやり取りが続くし、下手な人は未読スルーや既読スルーをされがちです。その差は一体何でしょうか?
いくつか理由はありますが、一番重要なのは「男性にとってLINEとは連絡手段の一つでしかない」ということを認識できているかどうかです。
多くの女性は、LINEやSNSでのメッセージのやり取りを通して「感情の共有」を行います。どんな出来事があって、それに対してどんな感情を抱いたのか。「喜怒哀楽」を共有するのです。
対して、多くの男性にとってLINEやSNSでのメッセージのやり取りは「連絡手段の一つ」に過ぎません。男性同士は「今日暇?」「暇」「飲み行く?」「行く」くらいのやり取りしかしていないのです。
※著者ウイと友人(男性)の実際のLINEのやり取り(2月13日に新年のあいさつなのは、この連絡がその年初めての連絡だったため)
多くの男性はこれくらいのメッセージのやり取りが「一番ラク」だと感じています。つまり、女性とLINEをする時は、ほとんどの男性が「頑張っている状態」なのです。よって、その「頑張り度合い=好意の大きさ」といっても過言ではありません。
それなのに、ついつい大量のメッセージを送ってしまったり、同時に複数の話題を送ってしまったりする女性がいて、そういったメッセージは男性が返信するのも読むのも億劫になってしまい未読スルーとなる傾向があると思います。
無礼な扱いをされていることに気付いて
ただ、正直なところ僕に寄せられる恋愛の相談において、「未読スルー」の状態からうまくいった事例は一つもありません。
未読スルーされる人は、女性も男性も「忙しいだけかもしれない」や「スマホを紛失したなど何かしら事情があるかもしれない」と、「未読スルーになってもしょうがない理由」を探しています。2〜3日ならその可能性も無いとは言い切れませんが、1週間も2週間もやきもきする人だっています。
でも、冷静に考えると送ったメッセージを読みもしないって、人として無礼な扱いをされているのです。その人は無礼なことができてしまう人なのです。
多くの場合、未読スルーに希望はないことに気付き、受け入れ、もっとすてきな出会いに目を向けてもらいたいと思います。
(ウイ)
※画像はイメージです