スキンケアとは、肌の手入れをすること。しかし手順通りにスキンケアをしても、肌が乾燥したり、ベタつきが気になったりすることもありますよね。この記事では、スキンケアの選び方や基本的なやり方、ベタつかない肌に仕上げるポイントなどを紹介します。スキンケアのことを知りたい人はぜひご覧ください。


スキンケアの基本情報

初めにスキンケアの目的や担う役割、朝と夜のスキンケアについて紹介します。

スキンケアの目的

スキンケアの目的は、肌トラブルのない肌にすること、その肌状態を保つことです。クレンジングや洗顔では、汚れを落として、肌を清潔にします。しかし洗顔後の肌は皮脂膜なども洗い流されているため、皮脂が分泌されるまでの時間に、肌の水分がどんどん蒸発してしまいます。洗顔後の肌をそのままにしていると、肌が乾燥する原因となります。そのため、洗顔後の肌には化粧水で潤いを与え、皮脂膜の代わりとなる乳液をつけることが必要なのです。

スキンケアの役割

同じ目的でも、クレンジングと洗顔では、役割が変わります。クレンジングの役割は、メイク料を落とすこと。クレンジングの後に洗顔を行うのは、クレンジングでは取り除けなかった古い角質や皮脂の汚れを取り除くためです。化粧水は肌に水分を与えるだけでなく、皮膚表面の保湿力を維持する役割があり、乳液は保湿成分と油分を補います。

美容液の役割は、肌に不足した美容成分を補うことです。スペシャルケアとして顔のマッサージをすると、肌の血行が良くなり、新陳代謝を促せます。また、パックをすると肌のキメがより整い、ハリのあるなめらかな肌になります。

朝のスキンケア

朝のスキンケアの基本は「洗顔→化粧水→乳液」です。紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守るために、朝もきちんとスキンケアを行いましょう。朝にスキンケアをするとメイクのノリも良くなりますよ。

最近は、洗顔後に導入美容液を使用する人も増えてきています。導入美容液には、肌をやわらかくして化粧水の浸透力を高める役割があります。また、美容成分を補うために美容液を使う人も。導入美容液は化粧水の前ですが、美容液は化粧水の後につけるので、間違えないようにしましょう。

乳液をつけて、最後に日焼け止めなどでUVケアをしたら、朝のスキンケアは完了です。

夜のスキンケア

夜のスキンケアでは、一日の汚れをしっかりと落として、肌に必要な成分や潤いをたっぷりと与えることが大切です。夜のスキンケアの順番は「クレンジング→洗顔→化粧水→乳液」。スペシャルケアとしてマッサージまたはパックをするのも良いでしょう。スペシャルケアは、洗顔の後にしましょう。

肌の乾燥が気になる人は、乳液の代わりにクリームを使ってみてください。クリームを使用する際は、Tゾーンなど皮脂の分泌量が多い部分の塗布量に気を付けましょう。必要以上のクリームは、過度な油分となり、肌トラブルの原因になることもあります。

スキンケアの基本的なやり方

クレンジングや洗顔、化粧水、乳液などのスキンケアの基本的なやり方を紹介します。

クレンジング

クレンジングは目元から。マスカラやアイラインは一般的なクレンジング剤では落ちにくいので、アイメイクリムーバーを使って落としましょう。その後、クレンジング剤を乾いた手のひらに適量取り、額や鼻、頬、顎の上に乗せてください。内側から外側に向かって、円を描くように両手で顔全体を優しくタッチしながらなじませていきましょう。30〜35度くらいのぬるま湯でクレンジング剤を洗い流したら、クレンジングは完了です。

洗顔

洗顔料はよく泡立ててから使いましょう。クレンジング剤と同じように、額、鼻、頬、顎の上に洗顔料を乗せ、指の平でくるくると滑らせながら撫でるように洗っていきます。30〜35度のぬるま湯で、すすぎ残しがないように、洗顔料を洗い流しましょう。タオルを軽く当てながら水分を拭き取ったら完了です。

化粧水

清潔な手のひらに適量の化粧水を取り、顔の中心から外側に向けて撫でるように、手のひら全体を使って顔全体に化粧水をなじませましょう。乾燥しやすい頬は、指の腹を使って、化粧水が肌の奥まで浸透するように5回ほど押し込んでください。目の下や額、顎なども同じように行いしょう。化粧水が足りないと感じる時は、少しずつ足していくと良いです。

乳液またはクリーム

乳液とクリームは、肌の乾燥度合いによって使い分けましょう。乾燥が気になる時はクリームを。清潔な手のひらに適量を取り、乾燥しやすい目元や頬を中心に、指の腹を使ってゆっくりと押し当てていけば完了です。

お肌別スキンケア用品の選び方や使い方のコツ

化粧水や乳液などのスキンケア用品は、お肌のタイプによって選び方や使い方が変わります。お肌のタイプ別にスキンケア用品の選び方や使い方のコツを紹介します。

普通肌

肌トラブルのない普通肌は、理想的な肌です。化粧水と乳液は、適量を塗布しましょう。日によって乾燥が気になる時は、化粧水や乳液の重ね付けを。テカリが気になる時は化粧水は適量、乳液は少し量を控えましょう。

敏感肌

敏感肌の人は、スキンケア化粧品の選び方が大事です。無香料・無着色・低刺激性のものを選びましょう。また塗布する時に、肌に刺激を与えないように、伸びが良くべたつきが少ないものがおすすめ。敏感肌のことを考えたアレルギーテスト済みのものや、バリア機能を補助する保湿成分が含まれたものなども選ぶ時の参考にしてください。

保湿美容液やクリームなども上手に活用していきましょう。日焼け止めなどもお肌への負担が少ないものを選んでください。初めてスキンケア商品を塗布する時は、必ずパッチテストをしましょう。

乾燥肌

乾燥肌の人の肌は、水分・油分ともに不足した状態です。普通肌の人と同じように化粧水を塗布した後、乾燥が気になるところには、化粧水を重ねて塗布しましょう。粉が吹くほど肌が乾燥している場合は、保湿力に優れた化粧水を使うと良いです。化粧水で肌に潤いを与えたら、クリームを塗布しましょう。化粧水と同じように、乾燥が気になるところには重ね付けを。

脂性肌

脂性肌の人は、洗顔料をたっぷりと泡立てて使いましょう。たっぷりの泡で一日分の皮脂をしっかりと取り除くことが大事です。化粧水は適量で、乳液は少量がおすすめ。

混合肌

肌の水分量が少なく、油分量が多い混合肌の人は、化粧水で水分を十分に与え、クリームで膜を作るのがポイントです。化粧水は保湿力が高いものを使いましょう。乾燥が気になる部分だけでなく、テカリが気になるところにも化粧水の重ね付けを。クリームは乾燥が気になるところには適量を塗布し、テカリやすいところは、塗布量を減らしましょう。テカリやすいところだからといって、クリームを全く塗布しないのはNGです。

ベタつかない肌に仕上げるスキンケアのポイント

手順通りにスキンケアをしても、スキンケア後にベタつきを感じる人は多いです。ベタつかない肌に仕上げるには一工夫が必要。ベタつかない肌に近づける、スキンケア時のポイントを解説します。

導入美容液を使う

肌がベタつく原因は、肌が乾燥することで皮脂が過剰に分泌してしまうからです。肌のベタつきが気になる人は、化粧水の浸透力を高められる導入美容液を使って、肌の奥まで潤いを届けましょう。

乳液は少しずつ塗布

乳液は小指の爪くらいの量を手全体に薄くのばします。手で顔全体を包みこむように数秒間押さえ、乳液がまんべんなく行き渡る様にゆっくりとなじませていきましょう。また乳液を手の中で温めると、肌に浸透しやすくなり、ベタつきを感じにくくなります。最初からたくさんつけないように気を付けてください。頬などの乾燥しやすい部分には、重ね付けやクリームを塗布しましょう。

スキンケア後は軽くティッシュオフ

スキンケア後のお肌には、メイク崩れの原因となる余計な油分が残っていることも。サラサラ肌に仕上げるために、スキンケアを終えたら軽くティッシュオフして余計な油分を取り除きましょう。

お肌に合わせてスキンケアをしよう

スキンケアは肌の状態に合わせて、やり方を変えましょう。テカリが気になる人は、意外にも保湿が大事。化粧水でしっかりと潤いを与え、乳液で乾燥を防ぐ膜を作りましょう。それでも乾燥する場合は、美容導入液を使ってみてください。化粧水の浸透力を高めてくれますよ。自分の肌状態に合ったスキンケアで、健やかな肌を手に入れましょう。