体のリズムを整える!栄養士推奨の「痩せる食習慣」とは
多くの人が、朝昼夜の1日3度の食事をとっています。
同じ食べものでも、たとえば夜に食べると太りやすくなるなど、その時間帯によって体への作用も変わってくることが知られています。
この例だけでなく、他にも時間帯によってとった方が良いものと避けた方が良いものがあるのをご存知ですか?
今回は管理栄養士の筆者が、食べものと食事時間の良い組み合わせ、そして避けたい組み合わせをご紹介したいと思います。
■朝のスムージーは温度に気を付けて
朝食として人気の高いスムージー。スムージー自体はビタミンなど朝から体の調子を整える栄養素を摂取できるなどの利点があり、そこは良いのですが、問題は飲むときの“温度”です。
起きてすぐに冷たい飲み物を飲んでしまうと、体温を上げたい時間帯に内蔵が冷やされ、代謝も下がってしまいます。
こうなってしまうのを防ぐために、スムージーは温かくするか常温で飲むのがおすすめです。
■果物は朝か昼に食べよう
ビタミン、ミネラル、食物繊維など種々の栄養素が豊富な果物には、「朝は金、昼は銀、夜は銅」という格言があります。
なぜ夜が銅なのかというと、果物に含まれる果糖という糖分が脂肪に変わりやすいから。
加えて夜は“BMAL1”という、脂肪を溜め込む働きを持つたんぱく質の量が増える時間帯でもあります。
新鮮な生の果物には食物酵素が含まれており、目覚めたばかりでまだ働きの鈍い胃腸の負担を軽減してくれますので、まさに“朝が金”の食べものといえるでしょう。
■夜に温かい味噌汁を飲んで快眠
翌日に疲れを残さないカギは質の良い睡眠です。自然に安らかな眠りにつくためには、メラトニンというホルモンの助けを借りましょう。
メラトニンは1日の間で分泌される量が変わり、夜にはその量が増えて眠りを誘うことから、睡眠ホルモンとも呼ばれている物質です。
このメラトニンはトリプトファンというアミノ酸が材料となって合成されます。
そしてこのトリプトファンを豊富に含んでいる食べものが大豆。その大豆の発酵食品である味噌にもトリプトファンが含まれています。
味噌汁の実に豆腐を入れたり、もちろん納豆を食べてもメラトニンの生成が期待できます。
いかがでしたか。人間の体は1日の中でリズムを持っていて、その状態に合った食べものを選ぶことで良い調和が生まれます。
これを利用して、食べものから体の調子を整えていきましょう。
【筆者略歴】
※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。
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