琵琶湖では沖島に次ぐ2番目に大きい竹生島/竹生島

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「神の斎く(いつく)住居(すまい)」として信仰される竹生島。島の多くが宝厳寺の聖域で、参拝者のみが上陸を許される。聖武天皇のお告げで創建されたとされる宝厳寺は江の島(神奈川)、宮島(広島)と並ぶ「日本三弁才天」の一つ。インドの古代信仰では水を司る「サラスバティー神」としてあがめられる弁才天だが、宝厳寺が最も優位所あり、唯一“大”弁才天を名乗る。187段の祈りの階段を上った先にある本堂などがある境内からは、琵琶湖の絶景が広がり、豊かな自然と湖からの風が涼を感じさせてくれる。島内には竹生島神社もあり、龍神拝所の「かわらけ投げ」も有名だ。<※情報は関西ウォーカー(2017年8月8日発売号)より>

【写真を見る】境内にある八大龍王の一尊・黒龍を祀る黒龍堂/竹生島

■ 琵琶湖に浮かぶ関西随一の聖地へ

琵琶湖では沖島に次ぐ2番目に大きい竹生島。周囲2kmの島内は針葉樹におおわれ、寺社が点在。その美しさから「琵琶湖八景」の一つにも。

境内にある八大龍王の一尊・黒龍を祀る黒龍堂。大海に恵みの雨を降らす神として信仰される。

観音堂から竹生島神社へと続く舟廊下。太閤秀吉の御座船の船櫓を利用して作られたことがその名の由来。

お釈迦様の遺骨を納めた仏舎利塔を形どる三重塔。江戸に消失したものを復元。

■ 幸せ願いダルマを奉納しよう!

弁才天を祀る本堂(弁才天堂)で人気なのが、幸せ願いダルマ。人々を苦しみから救い幸せに導いてくださる女神・弁才天様に悩みを打ち明け願いを託そう。

願い事を用紙に書き、筒状に丸めてダルマの底部の穴に納めてシールで封印。本堂に奉納しよう。※祈願料500円

祈りの階段を上ったところの本堂。道内壁面の「飛天の図」「諸天神の図」も必見。

祈願料1000円(奉納込み)を納めるとダルマストラップを持ち帰れる。

竹生島へは長浜から竹生島クルーズで約30分。上陸後は受付で参拝料を納めてから境内を参拝する。

船着き場から本堂へ続く祈りの階段。階段の途中で振り向くと後ろには雄大な琵琶湖の景色が広がる。

■竹生島(宝厳寺)<住所:長浜市早崎町1664 電話:0749-63-4410 時間:9:30〜16:00 休み:なし 料金:参拝料400円(竹生島神社共通)>

【長浜ICより竹生島へのアクセス】県道37号線を経由し県道251号線を西へ、湖岸相撲町交差点を左折し県道331号線を南東へ、長浜港から竹生島クルーズで約30分。約7km・約15分(走行のみ)【JR大阪駅より竹生島へのアクセス】JR大阪駅より京都線快速米原行で約110分、米原駅で北陸線敦賀行(または長浜行)で約10分、長浜駅より南西へ徒歩10分の長浜港から竹生島クルーズで約30分。

【竹生島クルーズの時刻をチェック】長浜航路/長浜港〜竹生島(往復3070円/片道約30分)長浜港発9:00、10:15、11:30、12:45、14:00/竹生島港発9:35、10:50、12:05、13:20、14:35、15:50(琵琶湖汽船長浜支社 電話:0749-62-3390) 今津航路/今津港〜竹生島(往復2590円/片道25分)今津港発9:40、10:50、12:00、13:10/竹生島発10:10、11:20、12:30、13:40、14:50(琵琶湖汽船今津営業所 電話:0749-22-1747)

■ 島内にはご当地グルメも!

「たつや」は、竹生島港の桟橋近くにあるみやげ物店&食事処。ここの名物は甘辛く煮た琵琶湖産のシジミがのった「シジミ飯」(単品500円)。最初はそのまま、半分はわさびを入れて茶づけにして食べよう。

シジミの味噌などがつく「しじみ飯セット」(1000円)が人気。

ジャガイモの「弁天芋餅」(200円)。甘醤油または塩で食べる。

船着き場にある店。飲物なども販売しているので出航時間までこちらで休憩を。

■たつや<住所:長浜市早崎町竹生島 電話:0749-62-0654 時間:9:30〜16:00ごろ 休み:不定休 席数:約10席>

■ 長浜港のオススメ立ち寄りスポット

「黒壁スクエア」は、江戸から明治時代の伝統的建造物群が広がる、長浜を代表する観光エリア。蔵や商家などをリノベーションしたガラスショップをはじめ工房やカフェなど約30店が並ぶ。

1号館となる黒壁ガラス館を中心に広がる黒壁スクエア。

■黒壁スクエア<住所:長浜市浜町周辺 電話:0749-65-2330 時間・休み:店により異なる 駐車場:周辺の有料駐車場を利用>

■ 古民家でご当地グルメ&スイーツを堪能

「カフェ 叶 匠壽庵 長浜黒壁店」は、和菓子の銘店「叶 匠壽庵」直営のカフェ。近江牛のランチや長浜をイメージしたスイーツなど長浜黒壁店ならではのメニューが充実。

岡喜本店の直営牧場の近江牛を使った「近江牛 陶板焼き膳“匠”」(2430円)は、11時〜14時のランチメニュー。

濃厚な抹茶アイスや小豆などがたっぷりの「抹茶パフェ」(単品864円)。飲み物セット(1275円)もあり。

築100年ほどの古民家を改装した店内。1階はカフェのほか販売スペースも。

■カフェ 叶 匠壽庵 長浜黒壁店<住所:長浜市元浜町13-21 電話:0749-65-0177 時間:9:00〜17:00(LO16:30) 休み:水曜 席数:72席>

■ レトロな街並みでショッピング

「黒壁AMISU」は、滋賀の歴史、風土、文化に根差した職人の技をテーマにしたショップ。県内各地から厳選した工芸品や土産物などを販売する。

長浜(湖北)の景色や長浜曳山祭の箱絵にかりんとうなどの菓子が入った「黒壁小町」(1個540円)。

長浜の名所が描かれた「ひとくち羊羹」(各200円)。

民芸AMISU、キッチンスタイル、滋賀FOOD&STORYの3つのエリアで成る。

■黒壁AMISU<住所:長浜市元浜町8-16 電話:0749-65-2330 時間:10:00〜18:00 休み:なし>

■ 琵琶湖の畔の宿で絶景&名湯を満喫

「長浜太閤温泉浜湖月」は、琵琶湖に臨む料理&温泉旅館。豊臣秀吉が子宝に恵まれたという長浜太閤温泉が日帰りでも入浴OK。レイクビューが広がる展望太閤温泉で赤褐色の名湯に癒されよう。

大浴場に設楽焼の壺湯が3つ並ぶ露天風呂。目の前には琵琶湖の雄大な景色が広がる。

■長浜太閤温泉浜湖月<住所:長浜市公園町4-25 電話:0749-62-1111 時間:日帰り入浴11:00〜14:30 休み:不定休 料金:入浴料1500円(タオルセット付き) 駐車場:25台(無料)>【関西ウォーカー編集部】