探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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初恋の男の子と結婚し、理想の家庭を築いてきた上村玲子さん(仮名・40歳)が、今回の依頼者です。玲子さんは一般的な会社員として働いていますが、実家は世田谷区内にある超お金持ち。多くの不動産を所有しており、彼女名義のものだけでも、時価総額は数億円にも及ぶといいます。しかし、玲子さんのファッションは質素。ケバ立ったナイロン製のトートバッグに、白ブラウスにデニムを合わせて、靴もそこがすり減ったスニーカーです。1000円カットで切ったという、ブルゾンちえみさん風のオカッパヘアで、パッと見は地味で年齢より上に見える女性です。

「夫は私立小学校の同級生です。見た目もカッコよく、スポーツ万能で、勉強もでき私の初恋相手でした。当時から、ノートに名前を何度も書いたり、空想上で交換日記をつけたり、似顔絵を描いたり……彼のことを運動会で隠し撮りするなど、今思うと変な小学生だったのですが、魂がふるえるほど好きでした」

しかし、彼が5年生の時にお父様の事業が倒産し、彼は地方の公立小学校に転校してしまったとか。

「最後の登校日、女の子が群がっていたのですが、地味な私は指をくわえて見ているだけ。先生に転居先を聞きましたが、恥ずかしくて手紙も出せませんでした。私はエスカレーターで大学まで進学し、中堅電機メーカーに就職。父親の“普通に生きなさい”という方針で地味な会社員生活を今まで続けています」

27歳のときに、初恋の男の子である、現在の夫と再会した依頼者・玲子さん。

「小学校1年生から21年間ずっと彼を思っていて、いつか再会できると信じていたのですが、まさか合コンで目の前に彼が座っているとは!飛び上がるくらい驚きました。向こうは私のことを忘れていましたが、小学校のころから思い続けていたことを伝えると、彼も感動してくれて、トントン拍子で結婚。彼はトップレベルの国立大学を卒業し、IT関連会社の役員をしており、今もその会社にいます」

玲子さんの結婚を機に、実家から送られた目黒区内の庭付き豪邸で、ふたりは結婚生活をスタート。旦那様は、結婚して初めて玲子さんの財力を知り、自分が逆玉の輿であることに気付き、態度が激変。玲子さんをお姫様のように大切にするようになったとか。しかし、モテる彼には、女性の影がチラチラと。

夫と父親の浮気パターンは似ている……浮気相手に本気になることを防ぎたい

「“妻は地味、浮気相手は派手”というのが、私の父親にそっくりなんですよね。だからある程度は目をつぶろうと思っています。数時間会う程度で、深入りしなければいいと割り切っていますが、たまに夫は本気になる。最初に“本気の浮気”がわかったのは、結婚3年目です。深夜に帰ってきて、私に花束やケーキを買って、ご機嫌取りをしているので、彼女ができたでしょ、と単刀直入に聞いたら、土下座で謝罪。それ以来、門限は深夜0時に設定しました。門限を破ったら、真夏でも、真冬でもチェーンをかけて家には絶対に入れません。ウチはタクシーがつかまりにくい住宅街にあり、帰ってきて家に入れないとかなりのダメージがあります。結婚8年目のときに、1回、頑としてドアを開けなかったら、それ以来、飲みに行くことはあっても門限を厳守。反省しているように感じて油断していたのですが、最近また私に優しくなってきたんです」

旦那様は本命となる女性と付き合うと、態度が優しくなるとか。

「今回が3回目です。私に対して、媚びを売る気持ちが働くからでしょうね。今回は前回とは違って相手の女にもしっかり制裁を与えてやりたい。だから、探偵さんに調査を依頼して、証拠を取るまで気づかないふりをしようと決めました。どうか、彼の尻尾をつかんでください。そしてまた安定した結婚生活に戻してください」

経営者系の男性は、ロングヘアで、しっとりしている雰囲気の女性を好む傾向がある。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

調査線上に、壇蜜さんにそっくりな黒髪の美女が現れ、謎の高級マンションへ……〜その2〜に続きます。