アーユルヴェーダ的お悩み解決 イライラしそうな彼の対処法

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アーユルヴェーダは人のタイプを大きく3つに分ける

怒りんぼさん対策を考える前に、まずアーユルヴェーダの3タイプ(ドーシャ)を確認しましょう。

1:風タイプ
・痩せ型で胸板も薄い
・骨ばっていて血管、じん帯などが浮き出ていることも
・関節がポキポキ鳴る
・身長が極端に高かったり低かったり、胴体と比べて手足がとても長かったり短かったり
・歯並びがバラバラ。歯が極端に大きいことも
・乾燥気味
・目がキョロキョロと動く
・バランスが崩れると乾燥肌、肌のささくれ、唇の乾燥、髪のパサつき、ふけ、枝毛が目立つように
・ドライアイになりやすい
・変化が好きでたくさんのことに興味を持つ
・新しいことにすぐ飛びついて始める
・飽きっぽく長続きしない
・フットワークが軽く、行動力がある
・スタミナがあまりなく消耗しやすい。
・気まぐれで、考えがコロコロ変わる
・優柔不断
・柔軟性がある
・新しい環境や人と打ち解けるのが早い
・変化に敏感で、知らないうちにストレスをため込む
・おしゃべり好きで話している間も常に体が動いている。
・落ち着きがない
・心配性で不安になりがち
・人のことが気になりいつもキョロキョロしている
・生活が不規則になりがちになると眠りが浅い、なかなか寝付けないなど

2:火タイプ
・中肉中背でバランスがいい
・筋肉がつきやすく柔軟
・負けず嫌いで争うことに燃えやすい
・運動神経が抜群
・学校でトップの成績を取る人も多い
・基本的に暑がりで汗っかき
・代謝が良く、肌はきめ細かくツルツル
・オイリースキン
・バランスが崩れると吹き出物や赤い発疹が出ることも
・シミ、そばかすやほくろができやすい
・手足が常に温かい
・髪の毛の質は滑らかできれいだが、ストレスなどの影響で白髪や若いうちからハゲる傾向がある
・行動や話に無駄がなく知識豊富
・チャレンジ精神旺盛
・意志が強く、一つの目標を達成するまで諦めない
・頑張り過ぎてしまいがち
・頑張りすぎるて大きな病気をしてしまい、そのせいでまた自分を追い込んでしまいがち
・とても計画的
・リーダーシップを取る
・バランスが乱れると、批判的で他の意見に対して聞く耳を持たない
・喧嘩っ早くなり、人と揉めがち
・何かに対して強いこだわりがある
・神経質で、自分も他人も失敗が許せない
・ルックスや自分の地位に対する意識が非常に高い
・バランスが崩れると、ちょっとしたことでもイライラして、怒りっぽくなる

3:水タイプ
・他のドーシャに比べがっしりしていて骨太
・脂肪がつきやすい
・関節の動きがスムーズ
・皮膚が厚く、適度にオイリーでもちもち肌。
・色白で、日焼けをするとすぐに赤くなる
・髪の毛は太くボリュームがあり、まつげも長く目が大きい
・歯が丈夫で、歯並びが良い
・声がきれいで歌が上手な人が多い
・ゆっくり、のんびりで、動作も話し方もすべておっとり
・とても愛情深く献身的。信頼している人に対して優しく、その人にために尽くす
・美食家で母性的
・争いごとが苦手で平和主義
・忍耐力があり、どんなに辛くても目標を達成するまで粘り強くコツコツとやり遂げる
・物覚えもゆっくりだが、一度覚えると忘れにくい
・とても穏やかで“安定している
・バランスが崩れると無気力になり、何ごとも楽なほうを選ぶ傾向がある
・思考が鈍くなり頑固になりがちで、三つのドーシャの中でも一番執着心が強い
・新しいことや変化をあまり好まない
・過去の経験を長い間根に持つ
・貪欲や愛欲に溺れることも

タイプ別に怒りを鎮める対策がある

タイプ別にみると、それぞれ特徴があると思います。このタイプ別、普段ストレスがかからなければ、いいところが出ているから、それぞれの特徴に合わせて、すごく気持ちのいいつきあい方ができます。でも、刺激が強くなると、いい面の裏面が出てきてしまいます。そうすると途端につき合いづらい彼に。だから、対策法としては、彼を刺激しているものを抑えてあげること。かつ、そこを刺激しないこと、です。

1:風タイプ
冷たい、速い、乾燥しているがキーワード。それらの質が刺激され、増えると、裏面が出てきてしまいます。だから、一緒に出かけた時など避けたいのは、寒すぎる場所、冷たすぎる食事、乾燥しすぎている場所や食べ物、移動が多いことなど。寒かったり動きが多いと、疲れやすいので、イライラしてきてしまいます。彼がイライラしてきたなーって思ったらしたいのは、温かい場所へ入り、温かく油分のある食事をとる、オイルトリートメントをロングストロークで行う、ゆっくり話す、ホッとする状態を作ってあげる。だから、冬に寒い状態で移動の多いデートなんて以ての外です! じんわりと温めて、心も体も溶かしてあげるのがいいでしょう。

2:火タイプ
お腹がすくとイライラしてきます。長い時間の空腹には耐えられないので、早めに食事を取り、間を空けないこと。熱量が多いので胸焼けや下痢も多いほう。食事には気を使いましょう。また、自分の熱で十分に熱いので、暑さが募るとイライラの原因に。夏場は特に、なるべく爽やかな場所で、水分を多く取れるような環境を確保しておくべきでしょう。また、曖昧さも嫌いなので、回りくどい話し方をされると、「結局何がいいたいの?」とイライラの原因を作ってしまいます。だから、話は単刀直入に。主語、述語、目的語という順番で話したり、話を整理してから相談したりするのも大事です。

3:水タイプ
おおらかなので、そんなに怒らないように見えますが、ジメッとしているところがあるので、過去の問題をいつまでも引きずっていることも。あの時あんなことを言ったと、ねちっといつまでも同じネタで責められる可能性があります。また、売り言葉に買い言葉のようにもなるので、こちらが怒りをぶつけると、彼も爆発するので注意。対策は、彼の体も心も冷やさないこと。彼自身がゆっくりだから、スローペースはやめて、しゃかしゃかと動き、新しいことも提案し、一緒に経験すること。汗をたくさんかけると彼の水気が減り、爽やかになるでしょう。湿度の高い冷えたところは彼を刺激するので、乾燥して温かい場所を選びましょう。食べすぎも厳禁。

こんな感じで、彼の特徴を知っていると、きっと役に立つはず。大事なのは、こちらがひるまず、知恵で対応すること。上手に彼を「操って」。

 

ライター:豊田紗江
出典:『Yogini』Vol.59 「そもそもアーユルヴェーダってどんなものだっけ?」
写真:istockphoto