スマートフォンを彷彿とさせる「イノベーション自販機」

写真拡大

インターネット販売サービスの進化は著しい。今はスマートフォンで注文して、出先のコンビニで商品を受け取ることだってできる。そんな時代の中にあって、自販機までもが進化を遂げようとしている。

【写真を見る】自販機での作業は受け取りだけ、新しい自販機の使い方

JR東日本ウォータービジネスは、スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」にて商品を購入し、専用の「イノベーション自販機」で受け取ることができる新しい自販機サービスを、3月14日(火)から開始する。

「アキュアパス」は、スマートフォンで事前に商品を購入できるアプリ。JR東日本の首都圏主要駅に設置される「イノベーション自販機」がアプリ対応の自販機となり、QRコードをかざすと、アプリにストックされている「マイドリンク」の商品を自販機で選択し、受け取ることができる。受け取り方法はいろいろ。”マイドリンク受取”の場合、事前に「アキュアパス」でドリンクを購入し、イノベーション自販機にマイドリンク受取のQRコードをかざす。その後、ディスプレイに表示されたドリンクの中から商品を選択すれば、ドリンクを受け取れる。”後払い受取”の場合、事前に「アキュアパス」へクレジットカードを登録し、全商品の中から購入するドリンクを選択。そして、イノベーション自販機に後払い受取のQRコードをかざすと、ドリンクを受け取れる。Suica などの交通系電子マネーによる商品の購入も可能だ。要は、自販機のドリンクを先にスマホで購入しておいて、自販機では受け取りだけで済む、というサービスなのだ。しかも、同アプリには商品レビュー、商品カテゴリでの検索、日次の売上ランキング、商品在庫の確認、無料ドリンクのキャンペーンなどの機能も搭載されている。

また、同社は「”自販機が『人と人をつなぐ』新しい関係”を創り出す」としており、アプリ内のマイドリンクは、人にプレゼントすることができる。家族や友人への飾らないプレゼントとしてはもちろん、部下への労いとしてもスマートなこと間違い無しだ。

アプリ開発を担当したチームラボは、「アート作品やソリューション事業を通じて培ってきたテクノロジーの実績をかけあわせ、初めて実現したサービス」と自信をのぞかせる。自販機の機体の開発を担当した富士電機は、「工夫したのは、『自販機による全く新しい購入体験』を、自販機でどのように実現するかという点」とコメントしている。

第1号機体は3月14日のサービス開始日と同時に東京駅に設置される。新時代の自販機の誕生。この記事を見ていち早く情報をゲットしたあなたは、さっそく利用してみてはいかがだろうか。【ウォーカープラス編集部/岩下大志】