団地の一室を使用して講師の指導のもとペンキ塗り体験を実施

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大阪府住宅供給公社は“賃貸でも自分らしい暮らしを実現したい”というニーズに対応するため、2017年1月より大阪府内47団地・約1万2000戸を対象にDIYのカスタマイズが可能な賃貸住宅「団地カスタマイズ」を提供している。この「団地カスタマイズ」の訴求と賃貸でもDIYが気軽に楽しめることをアピールするため、去る2月、大阪府寝屋川市の香里三井C団地にて、DIYインストラクターを招いた初心者向けのDIY体験イベントが行われた。

“DIY届出書”を提出すればスイッチプレートの交換も可能

この日は午前中に、団地の一室を利用したペンキ塗り体験と、団地の集会所を利用したふすま貼り体験が実施された。

ペンキ塗り体験には、事前申し込みと当日参加を合わせた約15名が参加。有限会社アルブル(アルブル木工教室)から派遣されたDIYインストラクターが、壁を塗り替える際のペンキと道具の選び方をレクチャー。

ペンキの塗装ムラを防止する下塗り塗料シーラーを塗ってから、参加者は各自お気に入りの色でペンキ塗りをスタート。ペンキ塗りの作業中もインストラクターから「ペンキを塗るときハケを使うと線が出やすいのでローラーがおすすめ」「ペンキは一度塗って乾かしてから、そこに重ねるように2回塗りしましょう」といった、初心者に嬉しいアドバイスの声がかけられていた。

今回の体験イベントには、若者のグループに加えて家族での参加も目立っていた。香里三井C団地の近くの団地に住む参加者の女性は「団地に住んで5年になるけど賃貸でDIYができるということを知らなかったので、DIYはしたことがなかった」とコメントし、家族で和やかにペンキ塗りに勤しんでいた。

また、集会所で行われたふすま貼り体験にも、団地の住民や若い家族連れが続々と飛び入りで参加。インストラクターはアイロン貼りが可能なふすま紙を用意し、ふすまの貼り方を一からレクチャー。ふすまの引き手の外し方から、アイロンを使ったふすま紙の貼り方、仕上げまでを丁寧に解説。レクチャーをしながら片面およそ50分程度でふすまの貼りかえが完了した。

ふすま貼り体験のレクチャーを担当した女性は、「ふすまは面積が大きいので、貼りかえると部屋の印象がガラっと変わります。慣れると片面30分程度で完了するので、ぜひお家でも試してみてください」と語った。

団地でDIYを行う際は、「団地カスタマイズ」のサイトからダウンロードできる「DIY届出書」に必要事項を記入し、大阪府住宅供給公社への提出が必須とのこと。

“賃貸住宅ではDIYでカスタマイズできない”という常識に一石を投じる「団地カスタマイズ」。ワンポイントのカスタマイズで暮らしに彩りが生まれるDIYに興味がある人は、ぜひサイトをチェックしてみよう。【関西ウォーカー編集部/スズキヒロシ】