1分でできる!ストレスのセルフチェックでコンディションを万全に

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日照時間が徐々に短くなって、気温が下がっていくこの時季。なんとなく気分が晴れず、思わずため息が出てしまうことってない? 「ストレスが溜まると、仕事の成果に大きな影響を及ぼします」と人材育成やスキルアップのセミナー講師などとして活躍する新井淳子さんは言う。

仕事のパフォーマンスは“(能力+スキル)×コンディション”で決まるとか。つまり、コンディションが悪いと、どんなに能力やスキルがあっても、仕事に集中できずに成果が下がってしまうそう。

「コンディションに影響を及ぼすストレス対策は、仕事をするうえでの重要な要素なのです。自分のストレス状態を客観的に見て、ストレスによる悪影響を最小限に留めるように務めましょう」(同)

でもストレスが溜まっているかどうかって、意外と自分ではわからないもの。放置したままムリにがんばってしまうこともあるはず。そこで新井さんに自分のストレスを確認する方法を教えてもらった。この1カ月の間で次の症状のうち、当てはまるものがあったらチェックして。
◆この1カ月間でいくつ当てはまる?

□朝、起きるべき時間より2、3時間早く目覚めてしまう
□ワケもなく不安でイライラする
□これから先の自分に自信がない
□ものごとがなかなか決断できない
□集中力が低下している
□朝、気分がスッキリしない
□仕事にとりかかるまでに時間がかかる 
□気軽に人と会う気になれない
□ひとつのことを長く続ける気力がない
□ふと消えたくなることがある
□週に1回以上の頭痛がある
□いつも肩や首筋が張っている 
□いつも腰が重だるい
□のどになにかが詰まっている感じがする 
□自覚できるめまいが数回あった
□自覚できる手足のしびれが数回あった 
□胸が圧迫されるようで苦しいことがたびたびある
□いつも全身がだるい
□自覚できる手足の震えが数回あった
□下痢や便秘を繰り返している

上記の項目はストレスによる心理面、行動面、身体面の「ストレス反応」。ストレス反応が続くと仕事に集中できないばかりか、健康を害することに。

当てはまる項目が5個以上ある人は、軽度のストレスが溜まっている状態。対策としては、趣味に没頭する時間を設けるなど、プライベートを充実させるとストレスの解消につながるそう。

そうした時間がない人は、仕事の合間などちょっとした時間を見つけて1、2分間腹式呼吸をするのがおすすめ。鼻で息を吸いながらお腹をふくらませ、吐く息でお腹をへこませる腹式呼吸で心身の緊張が緩み、ストレスが和らぐ。

もしも10個以上の項目が当てはまるようなら、かなりのストレスが溜まっていると自覚して。産業医や保健師、精神科医などの専門家に相談したほうがよいそう。

「重度のストレス状態が続くと、仕事に支障を及ぼすだけでなく、高血圧や円形脱毛症などの心身症を引き起こす可能性もあります。1カ月に1回は、自分のストレス状態をチェックしましょう」(同)

最近仕事に集中できなくてミスをしがちという人は、ストレスが溜まっているせいかも。まずは自分のストレス状態を把握してみて。

新井淳子
オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。