スマホカメラで“プロ並み”に仕上がる加工テクニック

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ふだんのランチや旅先での風景など、気軽にスマートフォンで撮影しているけれど、SNSにアップしてから、「もっと写真が上手くなりたい…」と思うこと、ない?

「写真は撮るときも大事ですが、後で加工することで魅力をプラスできます。カメラについている加工機能やアプリを上手に利用しましょう」そう教えてくれたのは、写真家の山本まりこさん。

一般的なスマホのカメラに付いているのが、次の加工機能。まずはこの5つを使いこなすのが、“スマホ写真上手”への第一歩なのだとか。
◆フィルター

人物はアンバートーン、自然の景色はグリーン系など、被写体や仕上げたいイメージによって合うフィルターが違うので、いろんなパターンを試して、いちばん合うものを選んで。

◆回転

撮っているときは気付かなかったのに、後で見たら、角度がおかしかったなんて経験もあるはず。そんなときは回転機能を使って写真の角度を調整するのがおすすめ。

◆トリミング

余計なものが写り込んでしまったときに役立つのがトリミング機能。必要なところのみ残して、不要なところは切ってしまおう。また、写りがよかった写真は、SNSのプロフィール用にあらかじめトリミングしてとっておくのも。

◆明るさ

写真が暗すぎたときや、明るすぎたときに調節をして、きれいに見える明るさに合わせて。

◆コントラスト

写真の色を濃くしたり、薄くしたりするときに使う機能。自分好みの仕上がりに調整できる。コントラストが強くするとシャープに、弱くするとやわらかい写真に仕上がる。

「スマホについている加工機能のほかに、アプリを活用するのも手。“coffee”や“snow”などの個性的なフィルターがあったり、写真に遠近感を出すボケを作れるアプリ『Qpic』、写真を選ぶだけで美人に仕上げてくれるアプリ『Beauty Plus』は試す価値ありですね」(同)

また、どんなふうに撮っていいのか迷ってしまう人は、写真にテーマを決めておくのがいいそう。

「“クール”“ポップ”“ラブリー”など、意識して加工するだけで、理想のイメージに近づきます」(同) 

思い通りに仕上がると、人に見せるのも楽しくなるはず。コツをつかんで写真の腕をメキメキ上げよう!

(C)山本まりこ

山本まりこ
写真家。カレーとイカが好き。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持ってひとり旅に出発し、そのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つairy(エアリー)をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。著書は『山本まりこのエアリー旅フォトレシピ』(玄光社)、『まりこ先生が教えるイチバンやさしい写真の教室』(インプレス)ほか多数。