木野瀬凛子、31歳。大手広告代理店営業部に勤務し、この4月で9年目を迎えた。常に凛としていてそつなく仕事をこなす凛子は、周囲から一目置かれている。しかし本来の彼女は天才肌でもなんでもなく、必死に頑張って研鑽を重ねている努力型の人間。張り詰めた気持ちで毎日を過ごしているのだった。そんな凛子には、唯一ほっとできる時間がある。“甘いひとくち”をほおばる時間だ。これは、凛子とスイーツが織りなす人生の物語。Vol.