交際経験ゼロの38歳女性、初の彼氏に即プロポーズされた「驚きの理由」。勝因は“4つの質問”/私が結婚できないワケBEST
聞くと、この日質問は一つしかしていませんでした。
「先にあちらが着いて待っていてくださったので、何分ぐらい待っていましたかって質問しました。あとは特に質問してないです」
「観察だけで終わってるじゃん! コミュニケーションとれてないよ」
裕子さんは相手に対して思ったことがあっても確認せず、相手を観察していただけ。振り返ると、相手にばかり質問させていたのでした。
このままでは、彼女の望むご縁は遠のくばかり。そこで裕子さんと話して、次のデートの作戦を立てました。
まずは学さんに、前回たくさん質問してくれたお礼を。そして、以下の4つを質問してみることにしました。
・好きな食べ物と苦手な食べ物
・出やすいエリア
・シフト休みかどうか
・仕事が終わる時間帯
お付き合い前のデートでは、食事デートが多いのです。好きな食べ物や出やすいエリア、仕事が終わる時間帯が分かればデートの約束もしやすくなります。
また、コミュニケーションが得意じゃなくても、聞きやすくそして答えやすい質問です。
◆4つの質問をしてみた結果は
お見合い後にメッセージの返信も遅くてやる気がなさそうに感じた学さんでしたが、2回目のデート中は楽しそうでした。そして、次に仕事帰りに食事する約束をして解散したそうです。お休みについて聞くと土日も休めるらしく、完全に休みが合わないわけではありませんでした。
「私のコミュニケーション不足で、自己完結して終わっていたんですね」
「そうですよ。向こうも複数の女性と会っているので、裕子さんのことは『リアクション薄くて自分に興味なさそうだな』って感じてたかもしれませんよ」
「肝に銘じます」
裕子さんはそれからも、初対面の相手には出やすいエリア、食べ物の好き嫌い、お休み、仕事が終わる時間帯を、自分から質問するようにしてもらいました。
◆積極的にならないと、誰と会っても楽しめない
裕子さんは自分で自分のことを「男性が苦手で、会うと疲れてしまいやすいタイプ」だと思っていました。そのため、婚活歴が4年と長いわりには、会っている人数があまり多くありません。
でも自分から質問するようにしたら、男性と会っても疲れなくなったそうです。
「積極的にならないと、楽しめないんだなと気づきました」
以前はどの男性と会っても楽しめず、苦痛な時間を過ごしていたのが、ある程度は男性と会話のキャッチボールが成立するようになったのです。自分から質問していくことで、職場が遠すぎてデートしにくい人や、会話が盛り上がりにくい人にも、初対面で気が付けるようになります。
例の学さんからは、4回目のデートで結婚を前提にした交際を申し込まれました。婚活をしていても、4回続けて会える人はなかなかいません。
でも裕子さんはどうしても引っかかることがあって、その場で返事をせずに解散してしまいました。
◆交際経験ゼロって引かれますか?
「私、男性と一度も付き合ったことがないんですけど、ドン引きされませんか?」
「そこが気になっていたんですね。伝えて大丈夫ですよ。びっくりはするかもしれないけど、結婚したいと考えている女性が交際経験がないことは、嫌じゃないはずです。次に会う約束してます?」
「してないです。なんて言ったらいいか分からなくて」
そこで裕子さんには、学さんとSNSで通話の約束を取り付けてもらいました。そこで、交際経験がないことを伝えたのです。
学さんはびっくりしながらも「私もそんなに経験がないですし、気にしません」と言ってくれたそうです。裕子さんはやっと安心して、お付き合いを承諾しました。
◆受け身すぎる女性に、ピンと来る人なんていない
厳しいようですが、受け身すぎる女性にピンと来る人なんていないと思ってください。
運命の人もご縁も、努力の結果です。運命の人に出会えた人が言う「ご縁ってあるから」「会った時に話が盛り上がってトントンとスムーズに結婚まで決まった」なんて話は、生存者バイアスがかかった情報だと思っておいてください。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<取材・文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt