今週、回顧録『Paris: The Memoir(原題)』をリリースしたパリス・ヒルトン。その中でカトリック校に通っていた頃、教師から不適切な関係を持たされたことを明かした。当時の彼女は8年生(日本の中学3年生)だった。

パリスによると「クラスの女の子がみんな、その若くてハンサムな男性教師に恋をしていた。修道女も含め、みんな彼のことが大好きだった」。ルックスは「アバクロンビー&フィッチ」風だったと描写している。その教師から「君に恋をしてしまった」と言われたパリス。「自分がとても重大な、大人びた注目を浴びていると感じた。彼は私をおだてたりからかったりした。他の女の子が私の陰口を言っているのは私に嫉妬しているからだと言った」。彼はパリスに電話番号を聞き「誰にもこのことを言わないように」と念を押した。

教師はほぼ毎日電話をかけてくると、よく「今、両親は家にいるか」と尋ねてきたとパリス。ある日彼女が「出かけている」と答えると、彼は彼女の家にやってきた。「車道の先に彼の最新型のSUVが停まっているのが見えた。私は助手席に乗り込んだ。先生は私を抱き寄せキスしてきた」。キスは長く続き「さらに別の何かに発展していくように感じた」とパリスは描写している。彼女の両親が帰ってきたのはそのときだった。両親に現場を見られた教師は一連の行為をパリスのせいにしたという。「彼は『僕の人生は終わりだ。何をやっているんだろう。なぜ君は僕にこんなことをさせたんだ?』と言った」。

その後両親は彼女をパームスプリングスにある彼女の祖母の家に預ける。パリスはこの事件について学校で誰にも言わなかったという。「どういうわけかみんな知っているようだった」「でも先生の評判は変わらなかった。彼はアバクロンビー先生のままだった」。教師が何か処分を受けたのかどうかはわからないとパリスは書いている。「彼が別の少女を選ぶのを学校が防ごうとしたのか私にはわからない。私の両親はどんな情報も自分から進んで提供しなかった。私も聞かなかったけれど、親は悪い評判を恐れて騒いだり告発したりはしなかっただろうと思う」。

パリスはこれまでずっとこの記憶を封じ込めてきた。「あの出来事が何だったのか、なぜあのバカな小児性愛者にキスするために窓から抜け出したのか、その真相を話すことも考えることも自分に許さなかった。小児性愛者という言葉を口にするまで何十年もかかった。彼を子どもに性的に不適切なことをする人間として扱うことは、自分を犠牲者にすることだった。私にはそれができなかった」。パリスは「実際はとても下劣なものを自分が楽しんでいた」ことを受け入れるのに苦しんだと書いている。

「大人になった今、大人の不適切な行為について子どもが責められることはないとわかっている。それでもこの恐ろしい秘密を話していると私の顔は文字通り燃えるように熱くなる」「この秘密を完全に払拭できるかどうかわからない。でもこれは私のストーリーの重要な部分だ」。自分の内面を真摯にさらけ出した内容に注目が集まっている。