2023年に起こる「特別な満月」を解説! スーパームーン、ブルームーン、中秋の名月

写真拡大

 ボイドタイム、月齢・月相の違いなど、月にまつわる知識をまとめて紹介。2023年の「特別な満月」についても解説します。

■新月・満月
◎月の満ち欠けとは?
 月の形が変わるのは、月が地球のまわりを回っているからです。回ると月が太陽の光に照らされる箇所が変わるため、太陽の光が当たらない場所は影になって見えなくなります。

 月は毎日その姿を変えていくもの。形や明るさもですが、出る時間や沈む時間も日々、異なります。新月に始まり、上弦の月、満月、下弦の月、そしてまた新月と、そのパターンを繰り返していくのです。ひとつのサイクルは29.5日。月の満ち欠けの度合いを数字であらわしたものを「月齢」と呼びます。

◎新月について
 新月とは、太陽と月が重なった状態です。地球から見て月と太陽の方向が同じなので、月から反射した太陽の光が地球に届かないため、地球からは月が見えません。夜空に月は輝いていないのです。新月は月齢0(ゼロ)になります。

 新月は、新たに物事を始めるパワーに満ちたときです。新月にはお願い事をするといい、といわれています。それは、月がゼロの状態からだんだんと満ちていく、という月のタイミングを利用したものです。

 このときにかけた願い事が、月が変化するように徐々に満ちていき、満月や次の新月には達成できている、ということになります。月のパワーは大いに利用したいものですね。

◎月星座と新月
 新月自体は1年に12〜13回あります。けれども、すべてが同じ新月ではありません。そのときの新月が何座の位置で起きているかによって、意味合いが変わってくるのです。

 たとえば、牡羊座の新月であれば、「何かを新しくスタートさせる、勝負に出る」といったことに適しているでしょう。牡牛座の新月なら「グルメを楽しむ、芸術を鑑賞する」などに向いています。

 月星座を意識して新月の時間を過ごしたり、願い事をしたりするのもいいでしょう。毎回の月星座によって、叶いやすい願い事というのがあります。

◎満月について
 満月は月が丸く「満ちる」タイミング。豊かさや充実感をイメージさせます。努力してきたことの結果が出たり、人にほめられたり、望んだ結果が出て幸せな気分になるでしょう。また、満月は気分が高揚しやすいので、パーティーなどをすれば盛り上がるし、恋愛も思った以上にうまくいったりするものです。

 ただし、満月は月が満ち切った状態なので、この後は欠けていきます。ピークから次第にトーンダウンしていくため、気持ちも落ち着きを取り戻していくでしょう。このように、月の満ち欠けは人の気持ちやメンタルヘルスに影響を与えることもあるのです。

■特別な満月
 見ているだけで気持ちが洗われるような美しい満月。でも満月そのものはだいたい1カ月に1度の割合で起きるので、さほど珍しいものではありません。けれども1年に何度か、「特別な満月」の日があります。

◎スーパームーン
 月と地球が1年のうちで最も近づき、見た目にも一番大きくなる満月のことです。月は地球のまわりを楕円を描きながら回っています。そのため、月と地球の距離は近づいたり離れたりしているのです。

 いつもより大きい満月、といっても肉眼ではあまりよくわかりませんが。最も小さく見える満月と比べて、スーパームーンは直径で14%、明度は30%ほど明るくなります。ほぼ毎年起こり、2023年のスーパームーンは8月31日です。

◎ブルームーン
 名前を聞いただけでも神秘的な響きがあるけれど、実は数年に1度しか見られない希少な満月です。月の満ち欠けの周期は29.5日ですが、まれに1カ月に2回満月があることがあります。その珍しい2度目の満月をブルームーンと呼ぶのです。

 実際に青く見えるわけではありません。2023年のブルームーンは8月31日で、スーパームーンでもあります。

◎中秋の名月
 旧暦の8月15日に見える月を中秋の名月と言います。この夜に月を眺める習慣があり、それがいわゆる「お月見」です。必ずしも満月になるとは限りません。2023年の中秋の名月は9月29日で満月です。ススキと共に月見団子をお供えして、月を眺めてみるのもいいでしょう。

■ボイドタイム
 一時的に月のパワーが弱まる時間帯のことです。ボイドタイム中は、計画や予定が期待通りに進まなかったり、予定外のことが起こったりしやすいとき。ですから重要な決定や契約、交渉をまとめるといったことは避けたほうがいい、といわれています。

 新月や満月のお願い事やおまじないも、この時間帯は避けたほうがいいでしょう。ボイドタイムは3日に1度の割合で起こるので、かなり頻繁です。

(望月アンシア)