PMSや更年期症状を緩和する可能性を秘めた「エクオール」について産婦人科医に聞いてみた
女性にとっては”毎月の憂うつ”であることが多い生理。生理中の女性をケアする商品も年々増えていますが、生理中だけでなく、生理前に起こる”PMS症状がつらい”という話も、女性同士で話しているとよく耳にすることです。
PMS(月経前症候群)とは、月経前の3〜10日の間続く、精神的あるいは身体的な不調のこと。 月経が始まるとそれらの不調が軽くなるか全くなくなる場合、月経前症候群(PMS)と診断されます。
PMSの緩和にはピルを使う人も多いですが、ライフステージや体調によっては、ピルを使うことを悩む女性もいます。PMSが起こる理由には女性ホルモンが関係しているのですが、最近になって、PMSに関わる「エストロゲン」という女性ホルモンと、大豆由来の 「エクオール」という成分が、とある関わりがあることが分かってきたんだとか。
■エクオール産生力を自宅検査してみた
かくいう筆者も、そんなPMS症状に悩む女性のひとりです。PMS緩和や生理痛緩和を目的にピルの処方を受けているのですが、それでも月によって症状を強く感じることもあり、主治医に相談しても「生活習慣などでも変わる可能性があるからねえ」と言われてしまっていました。
そんな時に、大豆製品を摂取することで体内で作られるとある物質が、PMSを緩和してくれる可能性があるということを知りました。そして、その物質が作れているかどうかを自宅で検査できるキットの存在も知り、早速試してみることに。
『からだのものさし』というブランドが展開している「エクオール検査 ソイチェック」というキットを使うと、大豆製品を摂取することで「エクオール」という物質が体内で作れているかどうかを検査することができます。このエクオールこそが、PMSにも有効な、女性ホルモンのはたらきを助ける物質と期待されているのだそう。
しかも、日本人の約半数は体の中でエクオールを作れていないという結果が出ているのだとか。エクオールを作れる人の中でも、十分な量を作れている人は4人に1人。多くの人が、大豆製品を摂ってもエクオールを作れていないということが分かっています。
検査は手軽な自宅での尿検査。大豆製品を食べた次の日に、付属のコップを使って尿を取ります。同じく付属の採尿キットに適量の検体を入れれば、尿検査は完了。あとはWEB上で検査の申込みを済ませて、郵便ポストに検体を投函するだけです。
検査は1週間ほどで完了し、検査結果もからだのものさしのWEBページから確認可能。見直しやすくて管理もしやすいので、あらゆる身体検査結果がWEBで確認できたら便利なのに……と思いながら日々を過ごしていると、検査完了のメールが届きました。
サイトにアクセスしてみると、検査結果が出ていました。なんと筆者は、エクオールが作れていない側の人間でした……。
今回は「作れていない」という結果が出てしまいましたが、エクオールを産生する腸内細菌 は、腸内環境で活動度合いが変わるそう。腸内環境が変わればエクオールが作れるようになり、検査結果が変わる可能性もあるようです。それでも、毎月タイミングが来るまでPMSがつらいかどうか分からない不安がある上、大豆を摂ってもエクオールが作れていない結果は地味にショック……。