今年も猛暑の夏に突入。さらに残暑も厳しいとの予報が。そのため肌老化の元凶である「紫外線」が悩みの種に。強い日差しと暑さに負けない肌作りで夏を乗り切りましょう。トータルビューティアドバイザーの水井真理子さんに紫外線対策について詳しくうかがいました。

対紫外線に油断は禁物! 室内でも必ずUVケアを

「“今日は外に出ないから日やけ止めは塗らなくて大丈夫”と思っていたら大間違い。窓ガラスを通過して紫外線は室内にも入り込み、洗濯ものを干す短時間の積み重ねでも紫外線ダメージは蓄積しています」と水井さん。紫外線ダメージの恐ろしさは肌を赤く炎症させることよりも、潜伏下でシミ、シワ、たるみといった肌老化を進行させること。「日やけ止めは毎日塗るのがマストで、SPFよりPAに注目し、自分の目的に合ったものを選んで」。

日やけ対策 アドバイス1:「SPF」よりも「PA」に注目

最近の日やけ止めはSPF50のものが多く、敏感肌向けのものでもSPF50が増えています。「かつてはSPF値が高いと肌への負担が高いとされていましたが、テクノロジーの進化で快適な使い心地に。SPFが高くなるとPAの“+”の数も増えるので、シミ、シワ、たるみといった肌老化を防ぐにはPA++++の日やけ止めを」。

<SPFとは>

肌を赤く炎症させるUV-Bを防ぐ指標。SPF50の場合、肌が赤くなるのに20分かかるなら、50×20=1000分、約16時間強、遅らせる。

<PAとは>

シミ、シワ、たるみを招くUV-Aを防ぐ値。PA+〜PA++++の4段階のレベルで表記。SPFの高さに比例してレベルが上がる。

日やけ対策 アドバイス2:この夏のウィークポイントはおでこ

ひたいは汗をかきやすく、もともと体温が高く乾燥もしやすい部分。「マスク着用でますます発汗量が増え、余計に日やけリスクが。特に髪の生え際は日やけ止めが落ちやすいので塗り直し必須ゾーンです」。

日やけ対策 アドバイス3:日やけ止めは譲れないポイントを重視してセレクト

SPF50・PA++++が当たり前となっている昨今の日やけ止め。「保湿効果が高い、天然由来成分配合、敏感肌に使えるなど、自分が求める効果を+αで得られるものをセレクトの基準にして。海やプールなどアウトドアで使用する際はウォータープルーフ&擦れに強いタイプがマストです」。水井さんセレクトの逸品を紹介。

<天然由来の保湿成分&自然な香りが◎>

透明感のある仕上がりと潤いをキープ。

スキンプロテクション UVジェル 50 SPF50+・PA++++ 50g \4,400(アスレティア)

<敏感肌にOKなトーンアップUV>

透明感のある明るい肌に。

UVイデアXL プロテクショントーンアップ SPF50+・PA++++ 30mL \3,400(ラ ロッシュ ポゼ)

<汗や水でUV膜が強化!>

ウォータープルーフタイプ。

アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル a SPF50+・PA++++ 90g \2,400〈編集部調べ〉(資生堂)

<高保湿力で日中の乾燥を防ぐ>

ハリ感とツヤを与える効果も。

アスタリフト D-UVクリア アクアデイセラム SPF50+・PA++++ 30g \3,900(富士フイルム)紫外線を感知すると紫色に出典: FASHION BOX

<抗酸化力を高めるエイジングケアUV>

紫外線への抵抗力を高め、未来の肌を守り抜く。

エスト UV プロテクト セラム SPF50+・PA++++ 40g \10,000(エスト)

<肌にいい太陽光を味方につける>

太陽光の中で肌を育てる赤色光に着目した日中用クリーム。

B.A ライト セレクター SPF50+・PA++++ 45g \11,000(ポーラ)教えてくれたのは……

トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん

【Profile】
エステティシャンとしての経験値と幅広い美容知識で、その人その人に合った美容法の提案を得意とする。


photo:DAISUKE KUSAMA [impress+]
illustration:CHIHARU NIKAIDO
text:AYAKO SHIRAKURA
(& ROSY 2020年9月号)※ 画像・文章の無断転載はご遠慮くださいweb edit:FASHION BOX