女性が妊娠するために体が準備する、“生理”という仕組み。女性特有の文字通り生理現象ですが、男性はもちろん同じ女性同士でも、自分の生理について堂々と語ったりするのは気が引けるものです。その結果、自分の生理は果たして正常なのか?そして他の人はどうなのか……案外知っているようで分かっていない気がします。

生理不順で不安になったら「病院へ行く」人は17%

今回ご紹介するのは、「株式会社ミュゼプラチナム」が実施した「生理」に関するアンケート。生理周期や生理用品、男性からの理解など、生理に対するさまざまな意識調査を行なっています。

まずは「生理周期」について。同調査によると生理周期が「順調」と答えた人は全体の81%。ほか19%は「不順(不定期)」で、残り1%は「しばらく来ていない」と答えているようです。では「不順(不定期)」や「しばらく来ていない」人は、一体どのくらい生理が遅れているのでしょうか?同調査による結果は次の通りでした。

生理がこない理由が「妊娠」のケースももちろんありますが、それでも半年以上生理がないのはどういった理由でしょうか?できれば婦人科に相談した方がよさそうですが……。

一番多いパータンが「2か月」で全体の62%。続いて「3か月」が18%となりますが、僅差で続くのが「半年以上」で16%に!月経の正常周期は25日〜38日程度と言われ、生理が遅れたり不順だったりすると、ホルモンなどに何らかの異常がある可能性も出てきます。実際同調査でも「生理がこないと不安になりますか?」という質問で「不安になる」と答えた人は、全体の64%。しかし19%は「ならない」と回答し、さらに「不安なので病院へ行く」と答えた人はわずか17%しかいませんでした。生理不順での受診に対する、ハードルの高さがうかがえます。

生理でツライことといえば「生理痛」もありますが、人によって症状も重さもまちまち。そのあたりの他人の理解も難しいかもしれません。

“第三の生理用品”月経カップの使用率はたったの1%!

同調査ではまた、普段使っている「生理用品」についても質問。スタンダードなところでは「ナプキン」と「タンポン」、そして近年注目を集めている「月経カップ」がありますが、皆さんはどんな用品を愛用しているのでしょうか?それぞれの利用状況に関する結果をまとめました。

Q,ナプキンを使ったことがありますか?

ある……78%

ない……11%

ないけど興味はある……6%

そもそも知らない……5%

Q,タンポンを使ったことがありますか?

ある……52%

ない……12%

ないけど興味はある……36%

Q,月経カップを使ったことがありますか?

ある……1%

ない……65%

ないけど興味はある……7%

そもそも知らない……27%

生理用品として圧倒的に支持されているのは、やはり「ナプキン」(78%)。ほか「タンポン」を使ったことがある人は52%と半数ですが、「月経カップ」はなんと使用率がわずか1%となっています。最近のナプキンは様々な種類もあるし、“横漏れ防止”などの進化もしているのは確かでしょう。しかし「ナプキンではない別ものを使う」のは、案外ハードルが高いのかもしれません。そういった意味で女性は生理用品に対し、案外保守的と言えそうです。

さらに、男性たちの生理の理解度についても調査しています。そもそも生理がない男性は、生理についてどれほど理解していると女性は感じているのでしょうか?結果は次の通りとなりました。

男性が初めて「生理」に触れるのは、保健体育の授業というケースが多いかもしれません。かつて小学生の頃は、女性だけ残って生理の授業を受ける機会があったものですが、今はあるのでしょうか?

「理解してくれていると思う」と答えた人は、わずか28%。加えて、「男性は生理についてもっと知るべき」と考えている人が90%となっています。とはいえ男性は生理について学ぶ場所が限られており、知る機会がそもそもないとも言えます。実際、女性でも生理の常識や関心がしっかりあるかと問われれば、微妙なところかもしれません。生理への理解を深めるためにも、男性も女性ももっと生理についてタブーなく語ることができる世の中になることが必要なのではないでしょうか?

【調査概要】
調査主体:株式会社ミュゼプラチナム
調査日:2018年7月5日(木) 〜 2018年7月17日(火)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,114名
調査対象:全国 16〜49歳の女性