イヴ・チルトン(Eve Chilton)、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein) photo : Getty Images

長年にわたるセクハラ行為を告発され、妻のジョージーナ・チャップマンから離婚を申請されているハーヴェイ・ワインスタイン。その前の妻からも裁判を起こされていることが明らかに。

ハーヴェイ・ワインスタインを訴えているのは、2004年に離婚した元妻のイヴ・チルトン。ワインスタインの元アシスタントで、7年間の結婚生活の間に現在22歳、19歳、15歳になる3人の子供をもうけている。イヴの訴えによるとワインスタインには合計6000万ドル(約67.9億円)の扶養手当の支払い義務があり、そのうち500万ドル(約5.6億円)が未払いだという。

ワインスタインはセクハラで訴えられ、さらに自身の会社も解雇され経済的にも危機的状況。現時点だけで7つの裁判を抱えているという。イヴの弁護士曰く「彼はたくさんの弁護士に何百万ドルも支払って世界中で告訴されることに備えている」。そのため将来、イヴに支払えなくなる可能性が。「彼は毎日とは言わないまでも毎週のように告発されている。そのため未払いの扶養手当を払うお金が残らないだろう」とコメントしている。

でもワインスタイン側はこの主張を全面否定。弁護士は「これまで約14年間支払い義務を果たさなかったことはない。彼の子供と前妻に何百万ドルも支払ってきた」とコメント、未払い分はないと対決姿勢を見せている。

ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)、ジョージーナ・チャップマン(Georgina Chapman) photo : Getty Images

ちなみにワインスタインは、現在の妻で離婚を申請しているジョージーナ・チャップマンに対して扶養手当や2人の子供の養育費など1200万ドル(約13.5億円)の支払う義務がある。これは婚前契約で決められているもの。一部の報道ではこれだけでもワインスタインの財政状態には大きな打撃だという。自己破産の可能性も囁かれている。

ハリウッドから追放、もはや復帰は絶望的とみられているワインスタイン。今後どのような道をたどるのか、まずは元妻の裁判の行方を見守りたい。

text: Yoko Nagasaka