【豆知識】ネコは耳以外でも音を聞く? イカの「足」は足じゃない!? 奥が深い″動物″の世界

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家族の一員として、ネコや犬や鳥、それに爬虫類などと一緒に暮らしているだとか、動物園やペットショップなどを訪れたり、よく触れ合うだとか、とにかく、私たち人間の身近にいる動物。

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絵本だって、ドラマだって、動物が出てくるストーリーは少なくありません。

だけど、そんな動物達のことって、意外と知らないことが多かったりするんですよね。

それぞれの種によって、環境に適用するため、生きていくため、本当にびっくりするような変化を遂げていたり、また、どうしてそうなった? と、疑問に思ってしまう性質などを持っていたり。

今回は、知っているようで知らない、動物たちの豆知識を、ご紹介します。

まずは、私たちの生活になじみの深いネコのお話から、はじめましょう。

■ネコは、耳以外でも音を聞くことができる?

どうやら、ネコは耳以外でも音を聞くことができるそうなんです。それはどこかというと、肉球や手根部の毛なのだそうです!

その肉球や毛を使って、空気の振動を感知しているんですって。

年を取ってくると、耳は遠くなりますが、肉球や毛を使って、その聴力を補っているのだそう。

■ゾウの鼻は何でできている?

さて、ゾウといえば、長い鼻。あの鼻はどうなっていると思いますか? 
においを嗅いだり、呼吸することはもちろん、物をつかんだり、水や砂を吸い上げたり、便利に使えるあの長い鼻。実は、上唇と鼻が一緒になって伸びたものなのだそうです。それから、筋肉のかたまりでできていて、骨はありません。確かに力強そうな、長い鼻。その正体は、筋肉だったとは。 

ちなみに、アフリカゾウは、その鼻を使って、1日に100kg〜300kgの植物を食べ、100〜200Lの水を飲むそうです。

■ウサギの目は本当に赤い?

「目が赤い」と言われれば、ウサギを思い浮かべる方も多いと思いますが、、実は、多くのウサギの眼は赤くありません。もちろん、赤い目のウサギもいますが、これは、突然変異により色素を持たずに生まれてきたアルビノであり、毛の色が白くなるだけでなく、目が赤くなったものなのだそう。これは色素がないため、目の奥の血管が透けて見えるから。

そのアルビノを応用した品種なども後から作り出されているそうなので、赤い目のウサギも存在はしますが、通常は、「ウサギの目は赤くない」ことの方が、多いのだそうです。

■チーターとヒョウとピューマの違い、わかる?

ネコ目の動物たちは、私たちにも馴染みが深い動物。実際にネコは人間と一緒に暮らしていますし、ライオンやトラなども、キャラクター化されていたり、動物園でも人気です。

多分、ライオンやトラの違いは分かる人は多いと思いますが、では、チーターとヒョウとピューマって、どんな違いがあるのか、説明することができますか?

まず、明らかに1つだけ、模様がない動物がいますね。それがピューマです。チーターとヒョウは、似ているようですが、よく見ると、ヒョウは黒い丸の中に茶色が入ったようないわゆるヒョウ柄。チーターは、ただの黒い点々です。

それに、チーターの目の下には、黒い涙を流したようなラインが入っています。これが、見た目の違いということになります。それから、地上最速の動物と言われるチーター。その体はスレンダーで、頭は、速く走るのに都合がいいように、小さいですね。

ヒョウは、 アフリカ大陸からアラビア半島、ユーラシア大陸の東の端の方に生息しており、ネコ目ネコ科ヒョウ属に属しています。群れずに単独で行動する。捕らえた獲物は木の上に持って行き、何日もかけて食べることもあります。人間のことを襲うこともあり、 アフリカでは特に危険で人気の高い猛獣として、ビッグ5(ライオン、ゾウ、サイ、ヒョウ、バッファロー)に選出されているそう。

チーターは、アフリカ大陸のサバンナや半砂漠などに生息しており、ネコ目ネコ科ネコ属に属しています。走るのが速く、2秒で時速72キロメートルに達し、最高時速は100キロメートルを超えると言われいます。肉食で、獲物を捕らえて食べますが、顎の骨は弱いので、獲物の骨などは食べることができず、残すのだそうです。

ピューマは、南アメリカ大陸のほぼ全域と北アメリカ大陸の広域に生息しており、ネコ目ネコ科ネコ亜科に属しています。ネコ科の中では、イエネコを含むヤマネコと同じネコ亜科に属しています。敏捷で瞬発力に優れ、高さ4 m、幅12 mほどの跳躍した記録が残されているのだとか。オスは広い縄張りを持っており、単独行動をします。

よくよく知ってみると、生息する場所や対象にする獲物や狩りの仕方などにも違いが見られます。でも、道端でパッと会ったら、見分けがつくか、不安ですが・・・。

■ナマケモノが得意な移動方法は?

エネルギーの消費を少なくするため、ほとんど動き回らずに、1日のほとんどを木の枝にぶら下がって暮らすナマケモノ。胃で食べ物を消化するのもゆっくりで、1週間に1度くらいしか、フンをしないのだとか。でも、そんなスローライフを送るナマケモノも、少し凛々しくなることもあるようです。

実はナマケモノ、地上を歩くのは苦手なのですが、泳ぎは得意だったりするんですって。いつもはほとんど動かないナマケモノが、水中に入った途端、上手に泳ぎだすんですから、そのギャップに驚かされます。

■チンパンジー、ゴリラは何科の動物?

私たちの住む日本にも生息していて、比較的、馴染みのある動物、サル。その種類は多種で、それぞれ、キツネザル科、オマキザル科、オナガザル科など、細かく種類が分けられています。ちなみに、ニホンザルはオナガザル科です。

それでは、ゴリラやオラウータン、チンパンジーは、何科に属しているでしょうか?答えは「ヒト科」です。まさに、私たち人間に一番近い仲間と言えるんですね。

■ゴリラの学名は?

ゴリラの名前は本当はゴリラではない!? こちらは、もしかしたら、ちょっと有名な豆知識かもしれません。

生物学において全ての種は「属名」と「種小名」の組み合わせによって学名を与えられています。
そんなゴリラの学名はというと・・・
ゴリラの学名は「ゴリラゴリラ」。
ローランドゴリラの学名は「ゴリラゴリラゴリラ」 なのだそう。覚えやすい!
ちなみに、ゴリラの血液型は全部B型なのだそうです。

■コアラの子どもの離乳食はフン?

コアラの子どもは生まれてから5か月ほど、乳を飲んで育ちます。
そのあと、母親の肛門から出る離乳食を1か月ほど食べます。肛門から出る・・・いわゆる、フンですね。

これは、母親の盲腸内でユーカリを半分消化した「バップ」と呼ばれる、緑色の特別なフン。バップには、ユーカリの葉の毒を分解する微生物が含まれており、これを食べることで、微生物が体内に住みつき、ユーカリの葉を食べられるようになります。お母さんから微生物をもらい、自分でユーカリを食べることができるようになるための準備でもあるんですね。ちなみに、大人のコアラでも、1日20時間ほど寝るのだそうです。

■フクロネコの赤ちゃんは20頭以上も生まれる! でも、生き延びられるのは6頭だけ。

オーストラリアやニュージーランドに住む、カンガルーと同じ有袋類の仲間であるフクロネコ。こちらは、なんと一度の出産で20頭以上もの赤ちゃんを産むそうですが、乳首は6つしかないので、生き延びられるのは6頭までなんですって。

自然界の動物たちは、生まれたその瞬間から、常に命の危険にさらされるのですが、それにしても、外敵に狙われなくても、生まれたそのほとんどが確実に育つことができないようになっているだなんて!

■イカの足は足じゃない。

「イカの足は何本ですか?」と聞かれれば、「10本」と答える人が多いかもしれません。でも、正確にいえばイカに足は無いんです。

背中から順に第一腕、第二腕、第三腕というふうに数えていきます。つまり、これは足ではなく腕なのです。他より長い2本は触腕です。

■タコの足は再生されたり、されなかったりする。

タコは外敵に襲われた時、自分の足を切り離して逃げることができるのだそう。その場合、無くなった足はすぐに再生されますが、もし、ストレスで自らの足を食べてしまったときは、二度と再生されないのだとか。

ということは、もし、足の無いタコを発見したら、足の再生途中、または、自分でちぎってしまったのかもしれません。意外とストレスに弱いのかな。

■カメの性別は温度によって決まる!?

多くの生物には、オス、メスという性別があります。その中でも、カメは生まれたときの温度によって性別が決まるというのです。

タマゴが孵化するときの温度が、28度くらいを境に、それより温度が低いとオスが、それより温度が高いとメスが生まれるのだとか。
これは、爬虫類では広範囲にみられる「温度依存性決定」というものなのだそう。

生まれた温度で性別が決まるのなら、同じ場所で同じ時期に生まれたカメは、みんな性別は同じになる、ということになりますね。これは神秘的!


今回、ご紹介した生き物たち、その存在はよく知っているけれど、本当にそれぞれに、色々な特徴を持っていることに驚かされます。
進化の過程で、それがその種を残すために必要なことだったのかもしれませんが、それにしても、タコの足の再生についてなど、理解ができない性質もあったりして。

当たり前ですが、改めてそれぞれの世界で、その法則にのっとって生きているのだな、ということがよくわかります。

地球上で発見され、その生態がわかっている生き物は、ほんの一握りだといい、今でも日々、新しい種が発見されています。
これからも新しい生き物が発見され、また、現在よく知られている生物についても、新しいことがわかってくるかもしれません。

大人になってからは、あまり読む機会はないかもしれませんが、改めて動物辞典などを読んでみると、新しい発見があって楽しいです!

ああ、生き物って、奥が深いなぁ。

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