ゾッとする遅刻の話(1) 遅刻をしたら年下の女社員に完全無視された

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遅刻したときの、なんとも落ち着かない感じ。やっと到着しても1日中居心地が悪いあの感じ。とってもいやですね。もちろん、遅刻なんかするつもりないのになぜか遅刻してしまうという方が大半でしょう。これから「ゾッとする遅刻の話」をご紹介しますので、明日遅刻してしまわないよう気を引き締めましょう。


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■連続で遅刻していたら、年下の女社員から完全無視をくらった話
佐伯さん(仮名/30歳/男性/会社員)

不況のあおりを受け、わが社もボーナスがなくなり給料も減額。このままではカードローンの返済が追いつかないので副業をすることにしました。会社近くのファーストフード店の求人情報を見ると、「シフトは1日2hからOK」。会社の出勤前か後にちょこちょこ働けば効率いい時間の使い方だなと思いました。本当は暇なコンビニのレジ打ちがよかったんですが、短時間のみの募集はしていなかったのです。

ファーストフード店が募集していたのは早朝の6時〜8時。これならバイトのあと出社しても始業時間に間に合う。幸い、会社のほうは残業禁止になって早く帰れるので寝不足になる心配はありません。

でも、ぼくは朝がとことん弱い体質。なので、たまに遅刻しちゃうんですよね。本業でも遅刻していましたが、やっぱりバイトでもその悪い癖が出ちゃいまして。遅刻といっても、10分とかそれぐらいですよ。本当に申し訳ないと思っているんで毎回すごく謝っているんですけど、やっぱりなぜか起きられない。ちなみに、バイトでは遅刻をしてしまうけどおかげで本業での遅刻がなくなりました。

早朝バイトは開店前の時間だからバイトの数も少なく、ぼくと女社員さんだけ。女社員さんといっても、ぼくより年下のちょっと気の強い美人です。そんなときに遅刻するもんだから、「いい加減にしてください」みたいな感じでけっこう怒られていました。ある週、平日5日間連続で早朝シフトを出しました。女社員さんは「自分でシフト出したんですからね、今週こそしっかりしてくださいよ」と言い、ぼくは「はい、大丈夫です!」としっかり返事をしました。

そして1日目、......遅刻。でも5分くらい。これぐらいなら、まあいつものことですし、「本当に申し訳ないです!!!」と言って許してもらいました。

2日目、10分遅刻。でもこの日は特別で、電車のダイヤが乱れていたみたいなので遅延証明書をもらって事なきを得ました。

3日目、奇跡的に遅刻なし! よかったです。この日は気分がとても清々しかったことを覚えています。「ぼくもやればできるんだぞ!」って。

4日目、この日はちょっと多めで30分の遅刻。昨日張り切りすぎたせいでしょうか......。でも、昨日遅刻しなかった分、プラマイゼロということで。

4日目のバイト後、女社員さんに呼ばれました。「大丈夫って言ったよね?」と女社員さん。「はい......本当に申し訳ございません。明日はがんばります」ぼくはそう言うしかありませんでした。

そしてやってきた5日目。朝、目が覚めてゾッとしました。「......遅刻だ」ソッコー着替えて、駅までダッシュして、電車も先頭に乗って、降りてから店まで最短距離を駆け抜けてがんばったのですが、10分遅刻してしまいました。

ぼくが「本当に申し訳ございません!」と言って店に入ると、女社員さんは無言。目も合わせません。完全に無視。女社員さんを完全に怒らせてしまいました。7時になってやってきたほかのバイトも、ぼくらの変な空気を察したのか完全に無言。あの居心地の悪さ、かなりつらかったですね。

以上が、ぼくのゾッとした遅刻の話です。このあと、僕が早朝シフトを提出してもそれが通ることはありませんでした。人が足りないときでも女社員さんがひとりで開店準備をしていたようです。本当に申し訳ないことをしてしまったなと思います。

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いかがでしたか? 本当にゾッとするのは、佐伯さんが「女社員を怒らせたから無視された」と思っているところですね。これは怒っているのではありません。「こいつには何を言ってもムダだ。怒る価値もない」と見捨てられたのです。当たり前ですよね、謝罪の言葉は何の足しにもなりませんからね。

それではみなさん、おやすみなさい。

(田中結/プレスラボ)