ディズニー出身アイドルとして確固たる地位を築いたのち、セレーナ・ゴメスは"良い子"のレッテルを自らはがしている。彼女はドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』のアシュレイ・ベンソンや『ハイスクール・ミュージカル』のヴァネッサ・ハジェンズとともに、新作映画『スプリング・ブレイカーズ/Spring Breakers』でワイルドな女子大生を演じているのだ。

1995年の映画『KIDS/キッズ』の脚本で物議を醸したハーモニー・コリンが、脚本と監督を務めるこの作品。セックスやドラッグ、バイオレンス、そして露出度の高いビキニが登場するのは間違いないだろう。

映画の撮影は今年の3月下旬に終了。セレーナはクランクイン前にはすでに、自分の役どころを、これまで以上に"粗野で、さらなる演技が求められる"と話していた。また、『Interview』誌6月号では、この役を引き受けたのはただの"ディズニーの子"でいるよりも自己を確立する結果になったと告白している。

「私が選ぶ役は"(似たような役の)繰り返し"になっていた。だからまったく違う役に挑戦したかったの。(今回の役は)とても特徴的だった。『私がやりたかったのはこれ!』って感じ。一人前の女優としてやっていきたいと思っていたから、いい機会になったわ」と、セレーナ。「だって、これまでの人生でタバコを吸ったことすらなかったんだもの。とてもおかしかったわ。(スタッフなどに)吸い方を教えてもらわなくちゃいけなかったし」

セレーナや共演者たちは劇中で、タバコを吸う以外にも"さまざまなこと"をやっている。観客はかなり度肝を抜かれるようだが、アシュレイいわく、これはあくまでも計画の一部だそう。

「(コリン監督は)私たち全員に、良い子の殻を破ってほしかったのね」と、アシュレイ。「セレーナやヴァネッサ、そして私のファンは10代かもっと若い子たちよ。だから映画が公開されたら、ファンの子たちは劇場に見に行くことすらできないでしょうね。(内容が)"不適切"だから」

『スプリング・ブレイカーズ』にはほかにも、『glee』のブリトニーことヘザー・モリスや『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のジェームズ・フランコが出演。全米公開は2013年を予定している(日本公開は未定)。

セレーナのSpring Break