ついに開幕した第65回カンヌ国際映画祭。なんとジェームズ・ボンド/007の映画シリーズ公開50周年を記念し、歴代作品の中から5本を上映するという。

イアン・フレミングの人気スパイシリーズの劇場版第1弾として、1962年に初登場した『007/ドクター・ノオ』。こちらは現代映画を象徴する1本となった。

「007」シリーズの輝かしい功績をたたえるべく、映画祭では『007/ドクター・ノオ』をはじめ、シリーズ第2作『007/ロシアより愛をこめて』(1963年)やジョージ・レーゼンビーが二代目ボンドに扮した『女王陛下の007』(1969年)、ショーン・コネリーが再びボンドを演じた『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971年)、そして現在ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグの初登場作品『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)が上映されるという。

特筆すべきなのは、この5本はすべてデジタル処理され、カンヌのビーチにある野外劇場にて一般上映されること(しかも無料!)。今回の太っ腹な試みは、『007/ドクター・ノオ』の50周年を記念し、世界中で開催されるイベントの先駆けとなると、MGMとソニー・ピクチャーズは共同で声明を出している。

一方、シリーズ第23作目となる『スカイフォール』は、2012年12月1日に日本公開される。

撮影中のダニエル・クレイグ