スケジュールをデジタル管理する人が増えたことから、ここ2〜3年、システム手帳の人気が高まりつつあります。通常の綴じ手帳は1年分のスケジュールページを持ち歩くことになりますが、システム手帳の場合は中身を抜き差しできるので、必要なページのみを持ち歩けます。

好きなカバーとリフィルを組み合わせられるのも特徴で、スケジュールやToDo、メモなど、さまざまなリフィルを選ぶことができます。頻繁に見返す資料を手帳用のパンチで穴を開けて、システム手帳に挟むこともでき、自分好みにカスタマイズが可能。この「自分仕様にカスタムできるのが面白い」と言うのが、システム手帳や革小物メーカー「アシュフォード」の向井善昭さん。

アシュフォード 商品企画部 向井善昭さん。

向井さんが使用しているシステム手帳は、バイブルサイズで横幅が長い正方形タイプ。「ペンホルダーリフィル」を2種類使って、複数のペンと手帳を一緒に持ち歩いています。

持ち歩きやすく、たくさん書ける新サイズ「HB×WA5」のシステム手帳。バイブルサイズの高さ×A5サイズの横幅の大きさ。

「HB×WA5」サイズのリフィルに加え、「ペンホルダーリフィル」の横にはバイブルサイズのリフィルをセット。

「この手帳だと、HB×WA5サイズ、バイブルサイズ、ミニ5穴サイズのリフィルが入ります。スケジュールはもちろん、会議や打合せ用のノートとして使ったり、ToDoをメモしたりなど、さまざまな用途に使っています。不要なページは別のバインダーにまとめられるので、今、必要なものだけを持ち歩けるのが魅力です」と向井さん。

そんな今、ジワジワと人気が出てきているシステム手帳の本体が約200種類、リフィルが約1000種類も集まるのが、東京・銀座の文房具専門店「G.Itoya」で開催されている「システム手帳サロン」。ワンフロアがシステム手帳だけという贅沢なスペースで、期間中はメーカーのスタッフが常駐。初めてシステム手帳を使う人にも、使い方や選び方など、いろいろ教えてもらえます。

アシュフォード、バインデックス、ノックス、ファイロファックス、ブレイリオ、レイメイ藤井(Davinci)、アクュード、趣味の文具箱、PTM、ブリットハウスなどのシステム手帳が並ぶ。

人気のA5とバイブルサイズを中心に展開。カラフルなカラーも揃う。

カラーバリエーションが増え、若い人たちの来訪も多く、「新しい流れが来ています」と銀座・伊東屋の広報担当者。より自分に合った手帳を使いたいと思っている人なら、2018年の手帳は、自由にカスタマイズできるシステム手帳にしてみるのも良いのではないでしょうか。

キャラクターもののリフィルもある。シンプルなリフィルにハンコを押したりと、アレンジするのも楽しい。

リフィルの試し書きコーナーがあるので、書き心地を試してみよう。

使い終わったリフィルを収納するバインダーの種類も豊富。手前はシステム手帳サイズに穴を開けられるパンチ。

会場では日替わりでイベントを開催。写真は11月13日に開催されたトークショー。左から、「趣味の文具箱」編集長の清水茂樹さん、文具ライターの小日向京さん、副編集長の井浦綾子さん。

期間中、システム手帳またはシステム手帳リフィルを2000円(税抜)以上購入すると、「手帳型ポストイット」のプレゼントもあるのでおすすめです。

「手帳型ポストイット」。サイズ違いのポストイットが収納されて便利に使える。

システム手帳サロン
開催日:2017年11月24日(金)まで
時間:月〜土10時〜20時、日・祝10時〜19時
場所:G.Itoya10階 ビジネスラウンジ
住所:東京都中央区銀座2-7-15
http://www.ito-ya.co.jp/store/itoya/gitoya/recommend/2017/10/002660.html

取材・文/綿谷禎子