降りる駅で雰囲気がガラっと…

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レトロな駅舎に復刻した東京駅や、ホーム上で鉄腕アトムの音楽が鳴る高田馬場など、個性豊かな駅が多い山手線。それぞれが独自の歴史や特色を出していて、駅によって全く違う顔を見せてくれます。

JR山手線で、雰囲気が好きな駅は――? 山手線を週3日以上利用している420人に聞いてみました。

恵比寿は「歩いている人がおしゃれで上品」

1位に輝いたのは恵比寿(70票)。圧倒的に多かったのは、おしゃれな雰囲気に対する好感の声でした。「にぎわいはあるのですが、大人っぽい落ち着いた雰囲気も感じられるから」「来る人の年齢層が極端に若くないし、超高級な街でもなく、バランスがとれている」と華やかさと落ち着きの二面性も魅力になっているようです。

2位は、2012年に丸ノ内駅舎の復原工事が完了した東京駅(62票)でした。「赤レンガが高級感あって素敵だと思う」「レトロ感が味わえる」「モダンな感じ」など歴史情緒ある雰囲気に魅力を感じたようです。「ここが日本の中心だって感じるから」と、日本の首都であることに感慨を覚える人もいました。

3位にランクインしたのは新宿(27票)。「雑多な感じが好きだから」「東京で、一番活気がある」「にぎやか」など、整理されすぎていない街並みや活気がある点が評価されました。

続いて「住宅地と商業地のバランスが良い」「便利な場所にありながら、比較的閑静だから」という声が多かった目黒(25票)が4位に、5位には「見どころ、遊びどころが多いので」「にぎやかなので」という理由で池袋(24票)がランクインしました。

それでは、イケてないな、と思う駅は? 聞いてみると、以下のような結果に......。

1位 鶯谷(102票)
2位 新大久保 (47票)
3位 巣鴨 (44票)
4位 田端 (39票)
5位 西日暮里 (14票)

最もダサいと思う駅ナンバー1に選ばれてしまったのは鶯谷でした。2位の新大久保に大差をつけての残念な結果になってしまいました。

駅前に立ち並ぶ建物から、「ラブホテルが多い」「いかがわしい感じ」「風俗店が多いイメージ」といった印象を持つ人が多かったようです。また比較的こじんまりした駅舎にも「場末な感じがする」「うらぶれている印象」などのコメントが見られました。

歴史をさかのぼれば、江戸時代には多くの文人が住む閑静な別荘地だった鶯谷周辺。今も文豪、正岡子規ゆかりの子規庵も近くに残っていて、風情のある土地です。一度降りて散策してみれば、印象も変わるかもしれません。

調査はHOME'S PRESSが2015年10月29日〜11月3日、週に3回以上山手線を利用している420人を対象にインターネットで実施。