亡くなった弟の身に何が起きたのか。警察から聞いた事故の瞬間


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「息子さんが事故に遭われまして」

高校3年生の夏の夜、警察から一本の電話が…それは、1つ下の弟がバイク事故に遭ったことを知らせるものでした。

職人気質でマイペースな父、世渡り上手で肝のすわった母、思春期をこじらせていた姉、そしてヤンチャだけれど誰からも好かれていた弟。ケンカは絶えないながらも、4人家族のありふれた日常は、突然の事故によって一変します。

弟を亡くした悲しみ、変わっていく周囲の人々、真偽不明の噂、少しずつ狂い出す家族の歯車。遺された家族は、後悔や痛みを抱えながらも、それぞれの形で前を向こうとしていきます。

大切な人を突然失った家族の崩壊と再生を描いたコミックエッセイ『16歳で帰らなくなった弟』を15回連載でお送りします。今回は第11回です。

※本記事はきむらかずよ著の書籍『16歳で帰らなくなった弟』から一部抜粋・編集しました。

■事故の詳細

8月の終わり、16歳の弟は帰らなくなった


友人たちを乗せた加害者の青年が運転する乗用車


数メートル続いたバイクのブレーキ痕


砕け散るような衝撃


歩行者に気を取られて直進してくるバイクに気がつかなかった


呆然と弟のそばで立ち尽くしていたと聞いた


救急車を呼んでくれたのはそこにいた少年たちだった


その時点で弟の意識はあったのかはわからない


争点になったのは弟は交差点を青信号で直進していたのか


彼に過失はありません 僕が全部悪いんです


わたしたち家族は何も知らなかった


著=きむらかずよ/『16歳で帰らなくなった弟』