「女は25過ぎたら売れ残り」上司から告げられた”クリスマスケーキ理論”に呆然。独身ってだけで笑われないといけないの?【作者に聞く】
――新卒で入った会社で、まさか2社連続パワハラにあうなんて。
憧れの業界に新卒入社し、胸躍らせてスタートした社会人生活。しかし、待っていたのは…壮絶なパワハラ地獄だった…。
自身のリアル体験談を漫画にして発信している尾持トモさんの初書籍「人生崩壊〜会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」が2024年1月30日に発売。
ウォーカープラスでは、「人生崩壊〜会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」の中から一部を抜粋して著者コメントと合わせてお届けする。
社内ぐるみのいじめ、罵声を浴びる日々…、苦手な人と無理矢理交際関係に。
休職しても、適応障害になっても、辛い日常に終わりはない。
嘘みたいだけど、嘘じゃない。リアル体験記。
――この漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
今、パワハラやセクハラなどのハラスメントに苦しんでいる方、過去に苦しんだ経験のある方、今苦しくて死にたいと思ってしまっているような方に、「あなたはひとりじゃないよ」と寄り添えるような漫画を描きたいという気持ちで描き始めました。
――初めて「クリスマスケーキ理論」というものを知りました!上司から告げられた内容を詳しく教えてください。
私も上司から告げられて初めて知りました…。
クリスマスケーキは24日によく売れ、続いてクリスマス当日の25日にもまあまあ売れ、26日以降は売れなくなってくる…という仮説を女性の年齢にたとえ、
「女性は25歳までに結婚すべき!」という考え方です。当時私は24歳近かったので、そのまま彼氏がいなければすぐ売れ残るよ!と脅されていたんです。
今回インタビューを受けて調べてみたらかなり古い価値観のようで私もびっくりしました!結婚は何歳でもできますし、今は結婚しなくても幸せ、という時代なのに…とても時代錯誤だなと思いました。
――事務課に在籍していたメンバーを詳しく教えてください。
事務課長がボス的存在で、あとの2人が子分的存在です(笑) 。イラストでも表現していますが、2人は髪色、メイク、ネイルまで課長に合わせていました。また好きな物や趣味まで課長に合わせて…。課長が気に入らない人は2人も気に入らないし、一緒にいじめる。
新たにこの部署に入る子は誰でもやりづらいだろうな…という感じでした。
――「嫌田さんと2人で飲みに行きなよ」と提案をうけていましたが、会社では日常的に個人の飲み会が開催されていたのでしょうか?
日常的に個人の飲み会…ありました。
基本は立場が上の方の男性社員が少人数で飲み会を開催するのですが、開催者の名前で「〇〇会」と呼ばれていました。「今週〇〇会あるから行きなさい」…みたいな。
嫌田さん主催の場合は「嫌田会」ですね。
希望に満ちあふれていた新卒社会人が、過酷すぎる会社のパワハラで「人生が狂っていく」過程を描いた「人生崩壊〜会社ぐるみのいじめで苦手な人と無理やり付き合わされました」は現在好評発売中。
取材・文=濱田瑠奈