京都帰りの新幹線でのお楽しみ。 テイクアウト可能な寿司4選

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楽しかった時間の余韻を感じるために、美味なるものを。まずはその日のうちに楽しむ寿司を手に入れたい。

〈ototojet〉の手毬寿司

山葡萄の葉で包んだ蒸し鮑あわび、淡路島の鱧はも、北海道のボタン海老、和歌山のヒラメの昆布〆、天然焼き鮎と鮎のリエットなど8種類の具が入る。内容はその時々で変わる。15個入り3,650円。

魚介が持つ美しさを最大限に引き出した姿と味との絶妙ぶり。2023年6月、大徳寺近くの町家へ移転した〈ototojet〉。店主・辻井智貴さんが天然の鮮魚を使い、まるで花を生けたり、絵を描くように仕立てる寿司や弁当はぐっと心掴まれるビジュアル。口にすれば魚介の力強さに圧倒される。

ototojet

住所:京都府京都市北区紫野石龍町39-1 TEL:なし営業時間:12:00〜19:00 定休日:12:00〜19:00 水休ほか不定休 ※前日までの予約制。予約はInstagram(@ototojet.menu)のDMで

〈白〉の鱧市松

2,200円

整然と並ぶ白焼きと梅のつけ焼きで、夏から秋にかけてが旬の鱧を満喫。祇園の手土産専門店で手に入れたいのは、むしやしないと呼ばれる軽い食事。夏から秋にかけて登場するのは、肉厚な鱧を使った寿司。鱧の下には一面の錦糸卵、甘酢漬けのミョウガや実山椒を混ぜたすし飯と、幾重にも重なる味が鱧を引き立てる。

住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-210TEL:075-532-0910営業時間:11:00〜18:00定休日:月、第2火休 ※予約がベター。販売は9月末頃まで

〈京料理・笹巻ずし 瓢正〉の笹巻ずし

1人前5個入り2,430円。

瑞々しい笹に包まれた鯛の身から透ける木の芽の姿も凛として美しい。昭和27年に〈瓢亭〉から独立した先代が考案した名物。ひと塩した鯛を木の芽とともに酢飯にのせ、笹に包む。口に広がる鯛の旨みに、京料理の技を感じる。

京料理・笹巻ずし 瓢正

住所:京都府京都市中京区西木屋町四条上ル三筋目角紙屋町361TEL:075-221-4424営業時間:11:00〜 14:30頃、17:00 〜 21:00頃定休日:火休 ※2、3日前までの要予約

〈すし善〉のちらし

1,800円

敷き詰められた錦糸卵から現れる海鮮もまたぎっしりの贅沢ぶり。昭和13年から続く気取らない街の寿司屋の名物は、ふわふわの錦糸卵で覆われたちらし寿司。柔らかく炊き上げた穴子、マグロ、鯛、タコなど甘ダレを絡めた海鮮は、食べても食べても出てくる気がするほどたっぷり。穴子好きなら穴子ちらし2,100円もおすすめ。

すし善

住所:京都府京都市中京区三条通新町東入ル衣棚町41-2TEL:075-221-3848営業時間:10:00〜19:00(18:30LO)定休日:土日祝休

photo_Yoshiko Watanabe text_Mako Yamato

No. 1224

No.1224 『京都の味』 2023年08月28日 発売号

今号から、Hanakoがリニューアルします。 Hanakoが創刊時から大事にしてきたDNA・食と旅を軸にして。 領域は、家の食事を楽しむためのインテリアと道具、旅の持ち物、日本各地のカルチャー情報も……。 一時的な情報だけでなく、読者のみなさんにとって、Hanakoの記事が刺激となり、脳内シナプスが多方向につながり、楽しいことがどんどん広がって、新しい世界が開いていく特集を作っていきます。 リニューアル第一号は、京都の味について考えます。 平安時代に始まり、戦国時代を通して、現代へ。古くから、日本人が京都を目指すの …

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