新型コロナウイルスの影響で、女子旅にも大打撃!これから夏にかけての海外旅行はどうする!?
春は絶好の旅行シーズン……ですが、今年は新型コロナウイルスの影響でそうはいかない状況に。旅好き女子たちの中では、旅行に行くべきかやめるべきか悩んだり、直前でのキャンセルで翻弄したり、これから夏に向けての旅行で迷っている人も多いことでしょう。そこで、旅好きがたくさんいる編集部内で、みんなの旅事情がどうなっているのか、キャンセルしたのか、またどんな方法で情報を集めたのか聞いてみました。
海外旅行に行く前には、外務省のホームページで渡航先の入国制限などを確認。
<Tさんの場合>
1月末〜2月あたまにかけて、家族旅行でシンガポールに行きました。その1週間前ぐらいから、武漢が封鎖されたとか、死者が何人出たなど、テレビでは連日報道され……。毎日、Twitterで「シンガポール コロナ」と検索していました。
よくチェックしていたのが、Twitterアカウントの「シンガポールお役立ちウェブ」。
私が参考にしたのは、その国のコロナ対策情報。シンガポールは、国土が狭く統制のとれた政治体制であることから、かなり早めに対策が取られていたようです。中国からの渡航は禁止、中国から来た人と中国から戻ってきた人は14日間待機、破った人は罰金などなど。すでに私たちが行くときには対策が取られていて、空港でも全員サーモグラフィーで熱を計られました。
外務省の海外安全ホームページを確認して、当時は大丈夫だったのも決め手の一つ。
これらの情報を毎日チェックして、最終的に出発することに決め、さらに出発日には高額の治療費が出る保険も追加で入りました。おかげで、シンガポールのコロナ対策についてはすごく詳しくなったと思います。実はいまでも毎日、シンガポールの感染情報をTwitterでチェックするのが趣味みたいになっております。
ただし、旅行に行ってはみたものの、人混みを避けたり、手洗いをこまめにしたり……。コロナじゃなかったら、もっと楽しめたのに〜!!!という悔しい気持ちも。現地は確かに空いていましたが、やはり100%は楽しめなかったなと。そして、もう1週間ずれていたら、行かなかったかもしれません。シンガポールは、感染者が発症後にどこにいたのかを細かく報告してくれるのですが、後日チェックしてみたら、家族で訪れていた動物園に行った日に、感染者が訪れていることがわかりゾッとしました。
また来年、同じ時期にシンガポールリベンジしようと思っているので、今からガイドブックを見て楽しんでおります。
<Oさんの場合>
2月12日〜17日まで、カンボジアとベトナムに行く予定でしたが、出発前日直前に泣く泣くキャンセル……。ちょうど新型コロナウイルスが騒がれ出した頃で、でも日本ではそこまでは気にされていないような微妙な時期。
旅行は友達と2人で行く予定だったのですが、5日前の段階では2人とも50%−50%という感じでなんとも言えず、一応行く方向で考えていました。私はその頃、コロナはそこまで気にしていなくて、どちらかというとカンボジアの暑さやデング熱の方が気になっていました。また、カンボジアは日本と違って医療事情にも不安があったので、向こうで発症してしまった場合を想定して、いつもより保障がしっかりした海外旅行保険に入りました。また、ちょっと前に同じアジア圏に旅行に行った人の話を聞いたりも。
しかし、旅行2日前になって、友達から「旅行、不安になってきちゃった……」との連絡。
休み明けに友達が出社したところ、社内の雰囲気が一気に変わっていたようです。「カンボジア行ってもマスクをずっとしていよう」「人混みはあまり行かないようにしよう」などと不安そうなのに、私に気を遣って決めきれない様子。家族との旅行なら、100%正直な気持ちを言い合えるけど、友達同士だとどうしても遠慮してしまいますよね。
最終的にはやはり不安が払拭できなかったとのことで、前日キャンセルをすることにしました。会社勤めだと、社内での周りの目が気になるでしょうし、不安になる気持ちも分かるので、私としても納得。キャンセル料については、友達が申し訳ないとのことで、多めに払ってくれることになりました。
<Uさんの場合>
私は3月中頃にロサンゼルスのディズニーランドに、大学合格した姪っ子を連れて行く予定でした。ツアーではなく、個人手配で最安値の航空券を1月に購入し、ホテルはエクスペディアでキャンセル可能なものに(ホテルだけはこだわりがあって、ケチらないをモットーにしているので(笑))。
最初は行けるんじゃないかなと思っていましたが、2月末に会社からも控えるようにとのお達しが。ツアーだったらキャンセルしても全額戻る時期ですが、直手配なので航空券代がまるっとパーになるのが辛いところ……。
そんな時、ユナイテッド航空が早々と日本路線を4月末まで運航停止したので、これはマズイ!と思っていたら、デルタ航空も同様に運航停止に。チケットを取っているアメリカン航空も運航停止にならないかと待っていました。入国制限か運航停止にならないと、キャンセル不可のチケット代は戻らないとのことで、Twitterに「アメリカン航空」「アメリカ旅 航空券キャンセル」などと毎日検索する日々……。お金がもったいないから、何らかの変更ができない場合は無理やり行ってしまおうかと思ったりしてました。
そうこうしているうちに、2020年の4月30日までの航空券を持っている人は、1回だけ手数料無料で予約を取り直すことができる特別措置が出ました〜。もともと返金不可のチケットなので半分あきらめていましたが、返金はもちろん無いけれど、年内有効のオープンチケット扱いにしてもらえました。これで、旅行キャンセルに伴ったマイナスは回避できました!もしあの時無理して行っていたら、現地に行ってもディズニーランドは休園、レストランもクローズと全く楽しめなかったでしょうね。何なら帰国できなかったかもしれません。キャンセルは悩ましかったけど、あの決断は正しかったと思っています。今回のことで、自ら動いて調べたり、コンタクトを取ってみないとダメなんだなと痛感しました。
<Aさんの場合>
3月19日〜25日まで、インドネシアのバリに家族で行く予定でした。しかし、2月末に学校の休校措置が出たあたりから、海外旅行は難しいかな……と覚悟。しかし、私が取ったチケットは、個人手配のキャンセル不可チケット。ホテルも支払済みで払い戻し不可。お金が戻ってこないし、ここから情勢がどう変わるかわからないので、ギリギリまで様子見ることに。その間も毎日のように、Twitterで「海外旅行 キャンセル」「バリ コロナ」などと検索したり、現地に住んでいる知り合いのFacebookをチェックしたり、インスタグラムで「バリ島」などと検索して、最新情報を集めていました。日に日に、海外旅行に行っている人の声や投稿が少なくなり、逆にキャンセルに関するネタの方が多くなっていったんです。
全額戻ってこないのを覚悟して、出発予定日の数日前に、そろそろキャンセルをしようかなと思っていたら、シンガポール航空がキャンセル不可のチケットを無料で延期してくれる特別措置を発表。シンガポール経由でのバリ入国だったので、シンガポールに入国制限がかかったことが大きかったようです。1〜2日かかって、やっとシンガポール航空の東京支社に電話がつながり、購入日から1年の期間に1回だけ、手数料無料で延期をしてくれることになりました。次に、ホテルも交渉開始!Twitterで、「アゴダ キャンセル」などと検索していると、返金措置をしてもらっている人をちらほら発見。
agodaのホームでは「重要なお知らせ」として、新型コロナウイルスの特別措置についてお知らせが。
今回は、「agoda」というホテル予約アプリを使っていたのですが、特別措置でバリのホテルと交渉してくれるとのこと。数日後には、クレジットカードへの返金は難しいが、agodaで使えるagodaコインでの返却なら可能だという返事がきて、agodaコインで全額戻してもらいました。大きな金額が飛んで行くところでしたが、なんとか次回の旅行につなげられそうです!
こういった緊急事態の時、ツアーでの予約は高いながらも、全額しっかり戻ってくる場合も多いようなので、やはり安心できるのかなと思いました。ホテルもagodaを通していたことで、自分が直接ホテルと掛け合う必要もなく、払い戻しが無事にできたので助かりました。それと、キャンセル変更などの電話は、この非常事態でかなりつながりにくくなっているよう。あまりギリギリだと焦ってしまうので、少し余裕を持って、気長に電話をかけるのがいいようです。また、電話がダメなら、お問い合わせフォームからもコンタクトを取っておくといいです。
<Sさんの場合>
3月20日から、家族でセブ島に行く予定でした。ツアーで申し込みをしていて、マリンスポーツなどのオプションを現地のツアー会社に依頼。このような状況なので、オプションツアーを頼んでいる現地の担当者と、週に一度ぐらいのペースでやり取りをして、現地の状況を聞いていました。出発の一週間ぐらい前までは、現地の人からも大丈夫と聞いていたので、決行予定でした。
実は、万が一のことを考えて、並行して国内旅行もプランニング。同じ日程で、沖縄本島や石垣島の空き状況も確認済み。いつでも予約は入れられる状況にしておいてありました。
しかし、15日からセブ島の学校が休校措置になって、状況が一変!オプションで行く予定だった観光スポットがどんどん閉鎖し始めて、セブパシフィック航空とフィリピン航空が4月まで欠航。ついにツアー会社からは、ツアー中止の連絡が。ただ、ツアーでの申し込みだったので、直前でも全額戻って来たのはありがたかったですね。そこから沖縄旅行に即切り替えました。
<Kさんの場合>
3月後半で青森に行く計画があり、新幹線とホテルをすでに手配済み。実は私は周囲の目が気になっているのですが、夫はあまり気にしていない様子。海外旅行は難しい状況だけど、国内ならいいのかなという気持ちも。でも、旅行中に感染してしまったら、会社には迷惑をかけてしまうし、まわりに移してしまうこともあるので、その点は心配。
最近はYahoo!JAPANの新型コロナウイルス特集はこまめにチェックしています。旅行先など、国内感染者がどのくらい増えているかが気になっているので……。外務省のリンクも貼ってあったり、海外の感染者数もざっくりわかるので、情報を素早く得るのに便利です。
Yahoo!JAPANの「新型コロナウイルス感染症まとめ」は、国内発生数や最新情報をチェックするのに便利。
コロナに関しては夫婦間での温度差をすごく感じていて、夫の会社はリモートにもなっておらず……。家族内でも温度差があると、旅行などの決行判断が難しいですよね。
<Sさんの場合>
ここ数か月での計画は立てていなかったのですが、夏休みあたりに、沖縄の離島かアジアのビーチあたりに行こうかと調べ始めたところで、コロナ騒動勃発(なんと、候補にダイヤモンドプリンセスのクルーズも挙がっていました!)。しかし、コロナで混乱している間はやめておこうかと。オリンピック時の東京の慌ただしさを避けたい意味もあっての旅行だったのですが、オリンピックもどうなるかわからないですし。
海外旅行の直前キャンセルと聞くと、私も15年前に経験があります。友人とウィーンに行く予定だったのですが、友人の諸事情で前日にキャンセルになりました。個人手配だったのもあって、もうとにかく大変だし、ショックだしで……。今でもわだかまりが残る事件でした。友達との旅行がもしキャンセルなどになってしまうと、その後の友達関係にも少し影響があるかもしれませんね。
ただ、今回のようなワールドワイドの非常事態では、代理店や航空会社、ホテルの対応も日々変わっていきます。泣き寝入りせず、自分から問い合わせていくことが大事だと思います。
☆☆☆
3月24日現在、新型コロナウイルスによって世界的大流行が起こっています。たくさんの国で、入国制限や入国禁止などの措置が取られています。さらに、国境や空港の閉鎖、航空会社の運航停止の影響で、渡航先から帰ってこられない日本人観光客もいるという情報も。今、海外旅行に行くのはかなり難しい状況ですし、今後しばらくもこの状況は続きそうですね。これから旅行の計画が実際にある人は、日に日に状況が変わっているので、申し込みしている会社や行き先のエリアのホームページなどをこまめにチェックすることは大事です。
感染拡大を防ぐためにも、日々情報をチェックして、不要不急の移動を控えるように心がけることが大切ですね。
文/内田あり(女子部JAPAN(・v・))