職場の「人間関係のストレス」が劇的に減る…!3つの魔法級心がけ
離職理由の上位にも常にランクインする“職場の人間関係”の悩み。「そんなつもりで言ったんじゃないのに」などのちょっとした誤解や、相手に良かれと思って行ったことが嫌がられてしまった、いつも嫌な事ばかりを言う人がいるなど、その悩みはさまざまです。
そこで今回は心理カウンセラーでもある筆者が、そんな職場の人間関係の悩みをスッキリさせる3つの心がけをご紹介します。
■1:相手を変えようとするほど、無駄な努力はない!
「あの人がもうちょっとこうなってくれたら……」そう思うことってありますよね。しかし人を変えることはとてもエネルギーを使うだけでなく、思い通りの変化が見られない時には更なるストレスになるだけ。それならば自分が変わる方が気持ちも楽になります。
要領が悪く仕事が遅い、もしくは指示したことが出来ない。そんな人にイライラした時は、“自分がその人に対して過剰な期待をしているだけ”だともいえます。もし自分が要領が悪く仕事が遅いため人に迷惑をかけていると思う場合であれば、頑なに自分のやり方で通すよりも素直に仕事が早い人に聞いてしまえばいいのです。
そこでネックになるのが「今さら、こんな事を聞いたらどう思われるか?」という気持ち。でもそれよりも“こんなことが分からない自分”がいるワケですから、そんな自分を認めてさっさと質問をして教えてもらった方がその後が上手くいくでしょう。
そしてもう一点。“職場の人”=“友達”ではないことを、しっかりと認識しましょう。中には同じ職場でできたご縁で友達へと発展することもありますが、あくまで仕事の時間中は“一緒に仕事をする人”だと相手を認めることで、甘えや余計なお世話がなくなって、人間関係に悩むことが少なくなるケースが多く見られます。
■2:アンガーマネジメントで、自分の本当の気持ちを知る
アンガーマネジメント。怒りのコントロールですね。「なんでこんなこと、言われなきゃいけないの!?」「なんで私ばっかりこんなこと、しなきゃいけないの!?」など、腹が立つことは少なからずありますよね。
しかし人は怒りの感情の奥底に、“悲しみ”など他の感情を隠していると言われています。例えば「なんでこんな事言われなきゃいけないの!?」という怒りの感情が沸いてきた場合、落ち着いてその根っこにある自分の感情に目を向けてみると、そこに至るまで頑張ってきた自分の意見を否定された“悲しみ”、あるいは自分の努力が認められない“寂しさ”が潜んでいることがあります。
職場では特に承認欲求が強く表れやすいので、言動を認められない時に“怒り”で“悲しみ”などの感情を覆い隠してしまいやすいのです。
怒りではなく、実は悲しみや寂しさがそこにあったことに気が付くことができれば、自然と気持ちが落ち着き、なぜそのような状況になったのかを冷静に考えることが出来るようになります。
もしかしたら暴言を吐いた相手もその人が伝えたいことが伝わらない悲しみから怒りの発言をしているかもしれない。そう考えることが出来たら、随分気持ちも変わりますよね。
■3:自分の感情ばかりではなく、相手に興味を持つ
人間関係に問題を感じる場合は、その時の自分の感情ばかりに関心が集中していることが多いです。そうなると、そこにあるのは不快感ばかり。不快感を持って相手を見れば、不快な部分ばかりが目につきます。
そんな時には、「この人、実は抜けたトコがあって可愛い一面があるかも」とか、「いつもすっごく怖い顔してるけど、子どもや動物にはデレデレだったりして」など、相手のことがちょっと可愛く思えるような妄想をしながら相手を見てみると、今まで気付かなかった違う一面を発見できるかもしれません。少し面白そうだと思いませんか?
ちょっとの割り切りと、自分の意識や感情を変えてみること。たったそれだけで、人間関係が楽しくなるとしたら試してみる価値はありそうですよね。
もちろん笑顔で自分から挨拶を心がけたり、笑顔で「ありがとう」を言うことを習慣づけたりと、基本的なことも大切ですから、その上で人間関係を“悩む”ことから“楽しむ”ことに切り替えてみてはいかがでしょうか。
【筆者略歴】
※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。
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