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「クラシック」な雰囲気が似会うパリと思われがちだけれど、昨今、市内のホテルに変化がおきている。パラス並みの5ツ星ランクが次々と誕生するのと並行に、3〜4ツ星ホテルがデザインに力を入れている。

photo:©Hotel du Ministere

9月にリニューアルオープンしたHotel du Ministere(ミニステール・ホテル)は、市内8区の官庁街に位置することから、“大臣ホテル”と命名された。周辺のクラシカルな石造建築に外観は足並みそろえているものの、グレーの冬空の外界からエントランスホールに迎えられると、50年代の装飾や色彩にいきなり包まれる。明るい木材とブルー色の壁面、幾何学模様のタイル。受付ロビーカウンターという格式ある場所というよりは、むしろアットホームな感覚だ。

photo:©Hotel du Ministere

インテリアデザイナーは、フランス人のFrancois Champsaur(フランソワ・シャンソール)で、全24室は、スタンダードからジュニア・スイートの4つのグレード。料金は、フィットネスルームへのアクセス、インターネット接続、朝食つきで一泊370~655ユーロである。各室の空間構成が異なり、興味を持てる点は、寝室と浴室の動線である。曲線の面や小幅板の木材の仕切りで、狭小面積に開放感を与えて明るい空間にしている。地上階には、宿泊客のためのワインバーもあり、スナッキングもできる。自然光がさしこむサロンで、くつろぐのもよいだろう。20数名が着席可能な会議室もしつらえている。

www.ministerehotel.com

(取材・文 Kaoru URATA)

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