@cosme 2024上半期ベスコス大賞はアテニアのクレンジングオイル “ミドルコスメ”がスキンケア人気をけん引
総合大賞のスキンクリア クレンズ オイル アロマタイプは、4年ぶりにリニューアルし、角質ケアまで叶えるクレンジングに進化した。アテニアの社長 保坂嘉久氏は「クレンジング力や使い勝手はもちろん、植物オイル配合で肌も労わることにこだわった“美容クレンジングオイル”で、機能と価格のギャップが強み。リニューアル後の売り上げは、リニューアル前と比較すると50%増となり、累計販売本数は1900万本を突破した。お客さまが価格を上回る品質の良さを実感してくださり、今回総合大賞を受賞できたと感じている。今後もアテニアらしいアイテムを提供できるよう尽力していく」とコメントした。
総合トップ10にランクインした国産ブランドは1〜3位のほか、「カネボウ(KANEBO)」「ソフィーナ iP(SOFINA iP)」「ルルルン(LuLuLun)」「エリクシール(ELIXIR)」「ケイト(KATE)」。アイスタイルの社長COO 遠藤宗氏は「スキンケアのカテゴリは国産・中価格帯のアイテムの人気が顕著。消費者は円安や物価高の流れの中で、価格分の価値をシビアに判断している。価格と効果が見合っているのかを見極める傾向が強くなった」とコメント。国産ブランドに支持が集まっていることについて@cosme リサーチプランナーの原田彩子氏と西原羽衣子氏は「背景の1つには『外資系ラグジュアリーブランドの相次ぐ値上げ』が影響している」と分析。外資系ブランドに関しては、@cosme TOKYOの売上を見ても、価格改定発表以降から価格改定日前までに駆け込んで購入することやストックを買うなどの“駆け込み需要”が見えた商品もあったという。
さらに5位と9位にシートマスク(ともにルルルン)がランクインしたことについて、@cosme TOKYO マネージャー 中原絢子氏は「@cosme TOKYOのシートマスク・パックカテゴリの売上数は前年同期比2.1倍に伸長した。マスクのデイリー使いを提唱した元祖とも言えるルルルンは、ブランドに対する信頼感が高いのが支持の要因の1つ。加えて美容インフルエンサーとしても話題のMEGUMIさんが紹介したことの影響も大きいのではないか」と分析した。
またランキング上位を占めるスキンケアの傾向について西原氏は、「韓国コスメが『シカ』や『ドクダミ』などの成分を押し出した流れから、国産ブランドのスキンケアアイテムの配合成分にも注目が集まった」と分析。人気成分は「レチノール」や「グルタチオン」のほか「パントテン酸」「グリチルリチン酸」「エクソソーム」などで、毛穴ケアやアーリーエイジングケアができるアイテム、美白を目指せるアイテムに注目が集まっているという。加えて成分の人気は配合にとどまらず、酸化亜鉛フリーやサルフェートフリー、グリセリンフリーなどの「〇〇フリー」にも注目が集まり、さらに「成分に注目した買い方はスキンケアだけでなく、ヘアケアにも現れている」という。
復活してきたインバウンド需要について中原氏は「外国のお客さまは毎月増加傾向にあり、売上比率は40%を占める。“爆買い”は減少し、韓国コスメや日本人のトレンドアイテムが人気で、SNSやYouTubeで紹介されているアイテムを中心にスキンケアや日焼け止めを求める方が増えている」と語る。
なお2024年下半期のトレンド予測として、マスク生活をきっかけに口臭対策やホワイトニングなどのオーラルケアに関心が高まっていることから「おくち美活動」が浮上。そのほか、「旅備コスメ」や何役も担う「コンシーラー七変化」、「成分フリーPick」、価格・時間・リターンのバランスを極めた価値ある消費「バリュパ消費」を予想した。
■@cosme ベストコスメアワード 2024 上半期新作ベストコスメ
総合大賞:アテニア「スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」
2位:コスメデコルテ「ルース パウダー」
3位:ロージーローザ「マルチファンデパフ 2P」
4位:カネボウ「ルージュスターヴァイブラント」
5位:ルルルン「ルルルン ハイドラ EX マスク」
6位:ソフィーナ iP「ベースケア セラム」
7位:ラ ロッシュ ポゼ「シカプラスト リペアクリーム B5+」
8位:エリクシール「エリクシール デーケアレボリューション トーンアップ SP+ aa」
9位:ルルルン「ルルルンピュア エブリーズ」
10位:ケイト「ポッピングシルエットアイシャドウ」
※2023年11月1日〜2024年4月30日の間で発売された新商品(集計対象3806アイテム)のうち11万5316件の対象クチコミを集計して選出
■アットコスメ:@cosme ベストコスメアワード 2024 上半期新作ベストコスメ