中国―公的な宴席のフカヒレやツバメの巣スープが禁止に
ロイター紙によると、中国政府は、2013年12月、公的な宴席で、フカヒレやツバメの巣のスープ、たばこや高額アルコールを出すことを禁止しました。また下級官僚が出張時でのスイートルームでの宿泊、公用車を私用に利用することも禁止。
中秋節の公費での月餅や新年の花火の購入も禁じました。これは、3月に就任した習国家主席が、今までの政治腐敗を一掃しようとした動きの一環であります。
このフカヒレスープ禁止の動きは、政府の公的な宴席ばかりでなく、2012年1月には、シャングリアホテルのチェーン72店舗でも禁止を始めていました。これは、環境面で大きな貢献になると、多くの環境保護団体は喜びの声をあげています。
クライメイト・プログレス誌によると、中国では、毎年7300万匹以上の鮫がフカヒレを取るために捕獲されており、その内、95%が中国・香港・台湾でスープとして食されています。ワシントンポスト紙の統計では、中国人の80%はフカヒレスープが鮫のヒレを使っていることを知らないという結果が出ています。
中国人の多くがスープの要のレシピを知らなかったとは少し驚きですが、職権乱用を減らし、また環境保護面からも助けとなるこの中国政府の禁止令は、なかなか良い発令と言えるかもしれません。
参考:China Bans Shark Fin Soup From Official Banquets
http://thinkprogress.org/climate/2013/12/09/3036831/china-bans-shark-fin-soup/