アメリカ発「クリーンイーティング」って?―シンプルに食べるメリット

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「クリーンイーティング」って聞いたことありますか?食材をなるべく素材の形で買って、食べることをいいます。アメリカを中心に流行中ですが、どんな特徴があるのでしょう?

細かいルールはたくさんあるのですが、基本的には「加工食品を買わない」「オーガニックを追求する」「白砂糖や小麦粉などの精製した食品は避ける」といったもの。

有害なものや毒素を身体に入れないことが目的で、ダイエットのためというよりは、生活の質を上げ、健康を目指すというという考え方です。

「クリーンな食べ物」とは、3つ以上の材料や、白砂糖などを使わない食べ物のこと。食材の持つ栄養素をより多く摂取できるので、健康への効果は大きいようです。

しかし、この考え方には賛否両論あるのも事実。例えば、「外食はせずに、食事は家から持参する」というルールは、時に友達や同僚との食事の時間を減らしてしまうこともあります。

また、健康と環境のためにオーガニック食品を推奨していますが、徹底するにはお金がかかります。そもそも、オーガニックが常に栄養豊富で健康にいいのか、に関しては、まだ十分な研究結果が出ていないのだそうです。

ちなみに、摂取カロリーを減らすことは求めていないので、ダイエット効果はあまり期待できないようです。イギリスで、こんな調査結果が出ています。3つのグループが、3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)のそれぞれだけを食べ続けます。

このとき、どのグループもカロリーは同じ―1200〜1800kcalに抑えたところ、すべてのグループで同じくらいの体重の減少が見られたそうです。つまり、体重を減らしたいのであれば、栄養素の質に関係なく、総カロリーを減らすことが最も重要というわけ。

とはいえ「クリーンイーティング」、実践して身体に悪いものではないので、こだわりすぎずにエッセンスを上手に取り入れるのが、一番いいのかもしれませんね。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:Clean Eating: Fitness Fad or Phenomenon?
http://www.symptomfind.com/nutrition-supplements/clean-eating/